シード無しの大阪の秋の陣が間もなく開幕!有力校、激戦ブロックをチェック!
強豪と呼べる高校が20校近くあり、優勝するには8回勝たなければならない。そんな激戦区・大阪を勝ち抜くのは容易ではない。ただ177校(連合チームを含む)が頂点を争った夏よりも参加校は7校減って170校。その中には大阪のみならず高校野球の中心であったPL学園も含まれている。
時代の一区切りを感じさせる大阪で選抜出場を懸けた熱戦が始まる。
Aブロック 初芝立命館、阪南大高、桜宮など実力校が多数!
戦力的に飛び抜けたチームはおらず多くの高校に勝ち抜くチャンスがある。そんな中、有力視されるのはオフの間に走るよりもトレーニング重視で長打力の増した初芝立命館や2学年でも100人近い部員数のいる阪南大高、公立の雄・桜宮などか。ベスト8の常連・東大阪大柏原はその先を虎視眈々と狙い、大阪産大附は畑中 正義(2年)、芳村 耀祐(2年)ら打線が投手陣を援護したい。
Bブロック 上宮、上宮太子など有力校がひしめく混戦ブロック
巻 大地(上宮)
大阪商大高と都島工は対戦が実現すれば楽しみなカード。上宮には春に大阪桐蔭を瀬戸際まで追い詰めた左腕の巻大地(2年)、上宮太子には日野 利久監督が厚い信頼を寄せる森田輝(2年)と旧チームから背番号1を背負うエースがいる。
他にも夏準優勝の金光大阪、楽しみな1年生の多い近大附、攻守にそつのない浪速らがベスト4進出を争う。
Cブロック 履正社が有力も、私学の強豪が勢揃い
若林 将平(履正社)
夏の大阪を制した履正社が最有力と見られる。本格派右腕の竹田祐(2年)と左腕・松井百代(2年)はどちらも能力が高く、旧チームから4番を打ったスラッガー・安田尚憲(2年関連記事)、右の大砲・若林将平(2年)の2人に加えて下級生ながら一発もある筒井太成(1年)の主軸は強力で、投打共に軸がしっかりしている。最初の山場は大体大浪商との対戦が予想される4回戦か。
他にも4回戦、5回戦では夏ベスト4で、センス抜群の外野手・松永 レオ(1年)、パワフルな打球を打ち返す沼田 和馬(1年)、好左腕・村上 大貴(2年)など投打に好選手を揃える関西創価と打力が高い東海大仰星、昨秋Vの大阪商大堺と関大一の好カードが予想される。
Dブロック 再戦なるか?関大北陽vs大阪桐蔭
根尾 昴(大阪桐蔭)
夏のリベンジマッチが早々に実現する可能性が高い。3回戦で関大北陽と大阪桐蔭が当たりそう。関大北陽は昨秋に中心的存在だった岩井 雄大(2年)と左腕の佐藤 雄太(2年)が左右の2枚看板を形成し内野にも経験者が多く残る。1点差で競り勝った夏の再現なるか。
大阪桐蔭は春に経験を積んだ徳山壮磨(2年)や1年時から公式戦のマウンドに上がっていた香川麗爾(2年)に加えて、最強世代との呼び声高い速球派右腕・根尾昴(1年)、逸材揃い先輩外野手の競争を勝ち抜き、1年生ながらセンターを任された大型外野手・藤原恭大ら下級生にも注目が集まる。同じブロックには昨夏優勝の大阪偕星学園、公立ながら春ベスト4の汎愛がいる。
(文・小中 翔太)
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