花咲徳栄・高橋昂也は本来のピッチングを見せることができるか?大会9日目の見所!
大会9日目を迎えた第98回高等学校野球選手権大会。15日は、2回戦最後となる3試合が行われる。この日でベスト16がすべて出揃うが、3回戦へ駒を進めるのは?3試合の見所をチェック!
左:堀瑞輝(広島新庄)、右:高橋昂也(花咲徳栄)
第1試合 市立和歌山(和歌山)vs日南学園(宮崎)
市立和歌山はエース・赤羽陸が粘り強い投球ができるようになった。また打線も内野の間を抜く打球を連発し、つながったときに一気に大量点が期待できる。守備はまたばたつきはあるものの、5併殺を記録したように要所の粘りが光る。日南学園はエース・森山 弦暉が安定感抜群のピッチングで勝利に導く。また4番益田海成を中心に打線が当たっており、実力は五分五分。接戦が期待できる一戦になりそうだ。
第2試合 樟南(鹿児島)vs花咲徳栄(埼玉)
樟南はエース・浜屋将太が安定感抜群のピッチングを見せている。浜屋がどれだけ花咲徳栄打線の狙いを外すピッチングができるか。また打線も上位、下位打線関係なく当たっていて、鹿児島大会と比べて攻撃力も高いチームに成長をしていっている。
花咲徳栄の初戦を振り返ると、投打ともに消化不良で、自力の高さで押し切ったという試合内容であった。エース・高橋昂也は埼玉大会のピッチングがどれだけできるかがキーポイント。初戦はだいぶ緊張があったが、甲子園になれた第2戦目で本来のピッチングができるか注目をしていきたい。打線も全体的に振れているので、走塁を上手く絡めながら、しっかりと加点し、そして自慢の守備で守り切りたい。
第3試合 広島新庄(広島)vs富山第一(富山)
広島新庄のエース・堀瑞輝の初戦を振り返ると、2回以降、だいぶ調子を上げていった。まるで隙が見当たらないという内容であった。そのため簡単には失点を与えないだろう。また打線も機動力を使って粘り強く点を取りに行くスタイルだ。
富山第一は、前回2安打に終わったが、また好投手と対戦することになった。今回もなかなか点が取れないことが予想される。エース・中津原元輝がどれだけ粘り強く守ることができるか。強肩が光る狭間悠希が広島新庄打線を抑えるためにどんなリードを見せるか注目したい。打線は、初戦で変則派の今村豪の球筋に苦しんだが逆に向かってくる堀の球筋の方が合うかもしれない。いずれにしろ富山第一の打撃力がカギを握っている試合といえそうだ。
(文・河嶋宗一)
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