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東東京大会ベスト8展望!シード校同士のぶつかり合いに!24日、準々決勝4試合!!

2016.07.22

 

24日(日)東東京大会準々決勝4試合が開催される!
【試合日程】
8:30 関東一vs修徳
11:00 都立江戸川vs二松学舎大附
13:30 東亜学園vs日大豊山
16:00 都立城東vs帝京

 東東京大会はここまで、都立桜修館小林宗弘や、都立足立西秦山優唯斗ら、これまであまり知られていない選手にも逸材がかなりおり、好ゲームが多かった。ただし8強の顔ぶれは、昨夏準優勝日大豊山岩倉を破った以外は、シード校が順当に勝ち上がった。

■ベスト8のチーム分析!

米田 克也(関東一)

厚い選手層で後半の戦いに挑む―関東一

 昨夏の東東京大会、秋春の都大会優勝の関東一であるが、4回戦の堀越戦では、米田 克也のサヨナラ2ランでかろうじて勝つ大苦戦。それでも、夏の経験者がほとんどいないこのチームには、いい経験になった。米田は都立足立西戦(試合レポート)でも、本塁打1本、二塁打2本と打線を牽引。一塁手の石橋 康太、二塁手の宮田 蒼太という2人の1年生もスタメン起用され、チーム内の競争は激しい。3試合とも違う投手が登板しているのも、層の厚さを示している。

プロ注目・淵上を中心に戦力は充実―修徳

 プロ注目の巧打者・淵上 聖司、1年生で正捕手になった2年生の宮本 博文ら、昨夏のメンバーの多くが残り、メンバー的には充実している。投手力がやや弱点だが、エースの飯田 奎太を中心に複数の投手で乗り切る。関東一には秋季都大会準々決勝で自滅に近い形で大敗した。今度は負けられない、下町対決になる。

星野、熊谷を中心にした強力打線―都立江戸川

 春季都大会以来、今年の都立江戸川はよく打つ、というイメージは定着しており、夏も打棒は健在。特に3番星野 充はこれまでの3試合で9打数5安打、4番の都立江戸川熊谷拓也は同じく7打数4安打と当たっている。エース・山田 良樹5回戦都立高島戦では10安打と打たれながらも、要所を締める投球が光る。

最後の夏に燃える大江らに、下級生も充実-二松学舎大附

 5回戦都立小山台戦では、大江竜聖関連記事)が奪三振16を記録。ネット裏からは、どこまで飛ばすのかという、驚きの声が漏れた。2年前は、主将の三口 英斗、捕手の今村 大輝とともに、「1年生トリオ」と言われた彼らも、最後の夏を迎え、気合十分。2年生の永井 敦士が2試合連続本塁打を放ち、1年生の堀川 尚希張本 盛雄中沢 航介らがスタメン出場するなど、チーム内の競争も激しい。秋春の都大会は、ともに決勝戦で関東一に敗れているだけに、この夏への思いは、並々ならぬものがある。

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豊富な人材を動かす、上田采配―東亜学園

 4強まで勝ち進んだ春は1試合も投げていない福田 拓海が、この夏は2試合に先発するなど、投手陣の駒は豊富。打線でも、5回戦朋優学院戦では、代打の池添 輝信が同点の二塁打を放つなど、層は厚い。もっとも、攻守の中心は、「キャプテン翼」こと、主将の鈴木 翼であることは間違いない。鈴木のリーダーシップと、ベテラン・上田 滋監督の用兵術に注目したい。

躍進の陰にスーパー1年生あり―日大豊山

 8強では、唯一のノーシード校。しかし、昨夏の準優勝校なので、8強に何ら不自然さはない。ただ、4回戦都立三田戦は5対3、5回戦岩倉戦は延長10回9対8と、苦戦続きだ。苦境のチームを引っ張るのは、秋庭 蓮横尾 祐太ら、昨夏の準優勝の経験者。そこに小学生の時にアメリカに渡り、高校野球をするために帰国した西村 達貴が、チームの救世主になっている。5回戦では9回に同点弾を放っている。今後も活躍が見逃せない選手だ。

胃腸炎から復帰の関根の右腕に注目―都立城東

 春季都大会の活躍で、一躍プロ注目の投手となったエースの関根 智輝関連記事)であったが、初戦の直前に胃腸炎でダウン。4回戦は短いイニングを投げただけだったが、5回戦東海大高輪台戦で完全復活。立ち上がりの悪さは相変わらずだが、中盤以降の伸びも変わっていない。関根のバットの方はまだ本調子でないが、打線も高野 慎太郎中島 誠丈らが活躍している。帝京戦は楽しみな一戦だ。

勝つ術を知るチームの強さ―帝京

 今年の帝京は、かつてのような圧倒的な勝ち方をしているわけではない。初戦正則戦は4対2と苦戦したが、ここ一番で郡 拓也が本盗を決めるなど、負けない野球をする。打線は1番の相曽 幸宏を中心にどこからでも得点できる。5回戦ではエースの佐藤 怜が7回2/3を被安打4、自責点1の好投。準々決勝以降に向け、戦力を整えている。

(文・大島 裕史

 甲子園まで、あと3つ!今年の東東京大会頂点に立つのは、どのチームか?!注目の準々決勝は24日に開催!

■これまでの勝ち上がりをチェック!

【第98回東東京大会】


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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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