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第363回 一関学院、花巻東の私学だけではなく、釜石、一関工の戦いぶりに注目!【岩手抽選会後 展望】2016年07月07日

【目次】
[1]一関学院は昨夏の悔しさを晴らすことができるか?
[2]盛岡大附は、打線で勝負 公立校で注目なのは?
ここ数年、盛岡大附と花巻東が交互に夏の代表校になっている岩手。今年のセンバツ大会には21世紀枠で釜石が出場し、春の県大会は一関学院が優勝したものの、地区予選では公立校も健闘を見せるなど、県全体のレベルは高くなっている。
■組み合わせ表は以下から
【第98回岩手大会組み合わせ表】
一関学院は昨夏の悔しさを晴らすことができるか?

熊谷 星南(花巻東)
2年連続で第1シードの一関学院。昨夏は決勝で花巻東と延長13回の死闘の末に敗れた。昨秋は3位で出場した東北大会で7年ぶりに4強入り。今春の東北大会は優勝した東北に初戦で敗れた。伝統的に守備力の高いチームだが、今年も健在。183センチの大型遊撃手・小林 亮介に俊足巧打の二塁手・小椋 元太が中心で投手陣もエース左腕・大竹 樹希哉を筆頭に多彩だ。2010年以来となる甲子園出場はなるか。
一関学院の初戦は遠野緑峰と釜石の勝者。釜石は昨秋、県大会で準優勝し東北大会に出場、21世紀枠でセンバツ大会に出場した。センバツ大会では同じく21世紀枠で出場の小豆島(香川)と初戦で当たり、2対1で勝利。エース・岩間 大を中心に再び、旋風を起こせるか。
今年の岩手には前沢、宮古水産、沼宮内、大迫、雫石の5校で合同チームを組んだ「五校連合」が入った。初戦は伝統ある大船渡だ。
毎年のように好チームに仕上げてくる盛岡三。この春は地区予選で敗れ、県大会出場はならなかったが、夏に近づくにつれて順調な仕上がりを見せている。県大会初戦で盛岡中央に延長12回サヨナラ勝ちし、8強入りした釜石商工もこのブロックで、初戦は一関一だ。
第2シードは花巻東。マスクをかぶる福島 圭斗、プロ注目の熊谷 星南、191センチで投手も兼任する千葉 耕太と、昨夏の甲子園経験者が多く残っている。昨秋は2回戦で盛岡大附に敗れ、早くに公式戦が終了。一冬の鍛錬で、今春の県大会準決勝では盛岡大附に11対3でリベンジ。春の東北大会では東陵にコールド負けしたが4強入りした。甲子園常連ではあるが、夏の連覇はまだない。初の連覇になるか、戦いぶりに注目だ。
初戦は盛岡工と花巻農の勝者。盛岡工は今春の盛岡地区予選で盛岡大附と接戦を演じている。昨秋4位、今春8強の花巻南もこのブロックに入った。この春の花巻地区予選決勝では花巻東に延長10回サヨナラ負けと惜敗。初戦は楽天・銀次の母校・盛岡中央と戦う。このブロックには春夏6回の甲子園出場がある専大北上もいる。その専大北上に今春の北奥地区予選で13対3の6回コールド勝ちを収めた黒沢尻工も同ブロックだ。
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- 高橋 昌江
- ■ 生年月日:1987年3月7日
- ■ 出身地:宮城県栗原市(旧若柳町)
- ■ 宮城県仙台市在住のフリーライター
少年野球からプロ野球まで幅広く“野球”を取材し、多方面に寄稿している。 - ■ 中学校からソフトボールを始め、大学2年までプレーヤー。大学3年からはソフトボール部と新聞部を兼部し、学生記者として取材経験を重ねる。
ソフトボールではベンチ入りはできなかったものの、1年と4年の2回、全日本大学女子ソフトボール選手権大会で優勝を経験した。
新聞部では何でも取材したが、特に硬式野球部の取材をメインに行っていた。最後は明治神宮大会準優勝を見届けた。 - ■ ソフトボール部の活動から得た「人間性、人間力」を軸に「どう生きるか」を考えている。
- ■ 野球が好きというよりは、野球の監督・コーチ・選手・関係者と話しをして、聴いたこと、感じたことを書いて伝えることが好き。“野球”については、常に勉強中。
- ■ 【言葉には、力がある】が信念
- ■ 取材時の持ち物は「気持ち、熱意、真心、笑顔」。
- ■ 愛読書はデール・カーネギー『人を動かす』など自己啓発系が多い。
- ■ 『高校野球ドットコム』にて「みとのく便り~心の高校野球~」好評連載中!!
- ■ ブログ:「今日も青空の下で、笑顔を咲かせる」(高橋昌江オフィシャルブログ)
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