第353回 東北、東陵、仙台育英が今年の中心!3強に続く実力校の存在は?【宮城抽選会後 展望】2016年07月05日

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【目次】
[1]強力打線・東陵は、1988年以来の甲子園出場を目指す
[2]仙台育英のブロックは実力者揃い

 仙台育英甲子園で準優勝をしてから1年。再び、頂点を目指す戦いが始まる。23日、宮城大会の組み合わせ抽選会が行われ、それぞれ対戦相手が決定した。

■組み合わせ表もあわせてチェック!
【第98回宮城大会組み合わせ表】

強力打線・東陵は、1988年以来の甲子園出場を目指す

小畑 拓斗(東陵)

 今春の東北大会では、東陵東北仙台育英の3校が上位を独占。決勝戦は東陵東北と、県大会と同じ顔合わせとなった。夏の戦いも熾烈を極めそうだ。

 さて、この春、9年ぶりに優勝した東陵。制球力が高いエース・八鍬 晃貴はこの春の公式戦全12試合中、11試合に先発している。地区予選準決勝から県大会を挟み、東北大会初戦まで7試合連続完投と鉄腕ぶりを発揮。攻撃も3番・小畑 拓斗、4番・菅原 幸治を中心とした打線が機能し、エースを強力援護でき、投打にバランスが取れている。近年では2014年センバツ大会に出場しているが、夏は88年の1度きり。春の県大会を制し、東北大会も準優勝と、28年ぶりの夏の甲子園出場に助走はつけた。初戦の相手は、開幕戦の迫桜古川黎明の勝者だ。

 この東陵のブロックでは、本吉響・気仙沼西の連合チームと岩出山が対戦するが、本吉響は昨秋、岩出山と連合チームで公式戦を戦っており、まさかの初戦での対戦となった。登米は昨春、創部67年目で初の東北大会に出場。この時も4番を打っていた佐々木 幹太、2枚看板の1人だった菊地 圭佑ら経験者が多数いる。古川には昨夏、第3シードだった柴田を相手に好投して勝利に導いたエース左腕・鈴木 優作が残っており、今年はどんな快投を見せるか。

 制球力のある塩釜のエース・中山 剛志も評判の高い投手だ。この春、創部初の8強入りを果たした富谷はシードで迎える初めての夏。宮城県工仙台東の勝者と初戦を戦う。

 第2シードは東北県大会で準優勝し、東北大会では12年ぶりに優勝を飾った。地区予選初戦から東北大会決勝までで出場メンバーが変わるなど、試行錯誤をしながら成長。渡辺 法聖が投打に一皮むけたのは大きい。ショートのポジションが定まらなかったが、地区予選の敗者復活戦から1年生の杉澤 龍を抜擢。守備は荒削りだが、安打を重ねてダイヤモンドを駆け巡る姿は1年生とは感じさせない。

 東北のブロックに入ったシード校は東北学院榴ケ岡昨夏は23年ぶりに4強入りし、このは92年以来の8強入り。平日は2時間ほどと短い練習時間で工夫を凝らした練習をし、結果も追いついてきている。今年は昨年の成績を超えようと燃えている。

 昨夏、49年ぶりの8強入りとなった岩ケ崎は、2年生選手が入部しておらず、3年生9人、1年生11人と2人の2年生女子マネージャーで挑む。2005年のセンバツ大会に21世紀枠で出場した一迫商も地域の過疎化により昨年は1、2年生のみ9人の部員と助っ人で出場。今年は昨年を経験している選手たちに新入生を加え、初戦は多賀城と戦う。

 昨秋の「関東・東北豪雨」でグラウンド横の川が氾濫し、グラウンドが使用できなくなった中新田も10人の選手が力を合わせて昨夏8強仙台二に挑む。春は加美農と合同チームで公式戦を戦ったが、加美農中新田ともに1年生が入部し、夏は単独で出場する。黒川も昨秋の豪雨でグラウンドが被災。道具などで支援を受け、感謝の思いで夏を迎える。チームをまとめる高橋 伽維主将が選手宣誓を務める。

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プロフィール

高橋昌江
高橋 昌江
  • ■ 生年月日:1987年3月7日
  • ■ 出身地:宮城県栗原市(旧若柳町)
  • ■ 宮城県仙台市在住のフリーライター
    少年野球からプロ野球まで幅広く“野球”を取材し、多方面に寄稿している。
  • ■ 中学校からソフトボールを始め、大学2年までプレーヤー。大学3年からはソフトボール部と新聞部を兼部し、学生記者として取材経験を重ねる。
    ソフトボールではベンチ入りはできなかったものの、1年と4年の2回、全日本大学女子ソフトボール選手権大会で優勝を経験した。
    新聞部では何でも取材したが、特に硬式野球部の取材をメインに行っていた。最後は明治神宮大会準優勝を見届けた。
  • ■ ソフトボール部の活動から得た「人間性、人間力」を軸に「どう生きるか」を考えている。
  • ■ 野球が好きというよりは、野球の監督・コーチ・選手・関係者と話しをして、聴いたこと、感じたことを書いて伝えることが好き。“野球”については、常に勉強中。
  • ■ 【言葉には、力がある】が信念
  • ■ 取材時の持ち物は「気持ち、熱意、真心、笑顔」。
  • ■ 愛読書はデール・カーネギー『人を動かす』など自己啓発系が多い。
  • ■ 『高校野球ドットコム』にて「みとのく便り~心の高校野球~」好評連載中!!
  • ■ ブログ:「今日も青空の下で、笑顔を咲かせる」(高橋昌江オフィシャルブログ)
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