中京のスラッガー今井順之助の夏に注目!さらに県岐阜商を苦しめる相手とは?【岐阜抽選会後 展望】
岐阜大会は第1シード4校と第2シード4校とを振り分けて、ベスト4までの組み合わせが決まった。それぞれの見所について紹介していきたい。
■こちらもおススメ
【県立岐阜商、中京、大垣日大の三つ巴に加わる有力校は?】
■組み合わせ表を見ながら展望を読んでみよう
【第98回岐阜大会組み合わせ表】
総合力のある県立岐阜商は初戦からきつい組み合わせに
村橋 主晟 (県立岐阜商)
春の優勝校県岐阜商は、岐阜総合学園と当たる好カードとなった。2014年秋には東海大会出場しているチームだけに、苦戦が予想される。また勝利すれば、昨夏岐阜大会準決勝で県岐阜商を破っている斐太vs武義の勝者と対戦。斐太は、バントや走力を絡めた攻撃を得意としているチームで、小技も出来、且つ長打力のある山田 貴仁、武田 朋也、投打の中心を担う選手であり、試合のリズムを作る投球とバッティングに期待ができる谷 友輔(2年)と好選手が多い。
限られた環境の中で力をつけてきて、勢いのある同校である。県岐阜商にとっては嫌な高校であるに違いない。ここを突破すれば、準々決勝は第2シードの長良と東濃実の勝者との争いとなるだろう。今春は県大会2回戦で県岐阜商と東濃実は対戦しており、この時は県岐阜商が6対2で勝っている。県岐阜商は地元開催となった東海地区大会でも準優勝しており、エース村橋 主晟がどれだけ消耗しないで準決勝以降へ向かえるのかというところがカギとなるだろう。
県大会準優勝の美濃加茂は第2シードの市岐阜商と同じブロックとなったが、ここは初戦で「岐阜第一・帝京大可児」という中堅私学の有望校同士の対戦もある。福知山成美を何度も甲子園に導いた実績のある田所 孝二監督の岐阜第一での初の夏の戦いにも注目したい。この勝者がベスト8決めの4回戦で美濃加茂と当りそう。
また、市岐阜商の初戦の岐阜との試合も好試合になりそうだ。春は県大会に進出できなかった岐阜だが、北川 英治監督がどこまで立て直してくるのかも注目したい。
昨年秋の優勝校で、春も3位で第1シードの大垣日大は石川 隼也、伊藤 翔平らの2年生投手陣が伸びてきて層が厚くなった。打線も山田 航平や山口 駿太郎などが強力で、総合力と選手個々の力ということでいえばやはり県内1といっていいだろう。
第2シードの関商工(関連記事)が準々決勝で、どのような状態で戦えるのかということでここのゾーンの勝ち上がりが決まるのだろうが、昨夏決勝進出して県内を沸かせた斐太もこのゾーンにいる。初戦の相手は岐阜聖徳学園(関連記事)となった。
スラッガー今井順之助(関連記事)が注目されている中京だが、課題だったその前後を打つ打者も渡辺 豪、吉位 翔伍らの成長で期待できそう。課題は投手陣がどこまで安定させられるのかということになるが、投手育成で定評のある森 昌彦コーチがこの春に豊川から異動して就任。夏の投手陣にどこまで改善されているのか。打線が強力なだけに、投手陣がまとまれば、久々の甲子園も見えてくる。
このゾーンには昨夏の代表校岐阜城北もいるが、勝ち上がれば4回戦で中京と当りそう。第2シードの大垣商は岐阜工や昨秋のベスト8岐阜各務野などとどう戦っていくのかというところだ。
(文・手束 仁)
注目記事
・第98回全国高等学校野球選手権大会 特設ページ