第348回 【愛知抽選会後 展望】最も熱く、過酷な愛知大会を制するのは?この夏の行方を徹底予想!2016年07月02日

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 全国で恐らく最も過酷な日程で進行する愛知大会。強豪校が比較的上手に8つのゾーンに分かれる結果となった。そんな今大会の見所をお伝えしていきたい。

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【第98回愛知大会組み合わせ表】

今年の最激戦ゾーンは中京大中京ブロック!

長谷部 銀次(中京大中京)

 昨年代表の中京大中京のゾーンには、ノーシードとなった強豪が集まった感じで最激戦ゾーンになった。中京大中京は4回戦で正念場を迎えることになりそうだ。その相手が、愛工大名電至学館の勝者に豊川も絡んで勝ちあがったところと戦うことになりそう。ただ、好投手加藤 文一のいる吉良も面白い存在だ。5回戦では初戦で激突する刈谷杜若の勝者と当たるか。

 昨秋の東海大会優勝校でセンバツ出場の東邦藤嶋 健人関連記事松山 仁彦関連記事の二人の投打の軸が注目だが、渥美農との試合が最初のカギとなる。渥美農鈴木 優太山上 恭秀が投打で軸となる。リードオフマンの鈴木 海都もセンスの良さが光る。東邦にとっては最初の山となるだろう。ここを乗り越えれば、ペスト8まではいくだろう。時習館津島北などの戦いぶりも気になるところだ。

 春季県大会準優勝の愛知産大三河はいい位置につけたと言えるのかもしれない。このゾーンでは安城学園成章、昨年春に21世紀枠代表甲子園出場している豊橋工や、名古屋市工芸などもいる。愛知産大三河としては、春季大会の戦い方と同様に総力戦となっていくだろうが、寺澤 遼太を温存しつつ本多 剛竹内 海人らの投手陣がどこまで踏ん張れるかというところだ。

 春季県大会で久々に優勝した享栄は、安定している成田 達也と成長著しい二宮 衣沙貴の二本柱で戦う。このゾーンでは公立勢で毎年上位に進出している高蔵寺天白豊田西などがおり、序盤から好試合が期待できよう。また、このところ好成績を残しているも要注意だろう。

 昨秋に3位で東海大会進出を果たしている栄徳はシードの愛知がいるゾーンに入ったが、愛知は初戦で春日丘と当りそうで混戦となりそう。さらには、平林 宏監督が就任して2年目の星城も待ち構えていて面白いゾーンになりそうだ。

 愛知啓成のゾーンには、同朋愛知産大工豊橋中央桜丘など中堅私学が集まったが西尾安城東などの公立勢がどこまで食い下がるのかも見どころ。好投手・葛山 大介がいて注目されている進学校の千種は、豊田大谷西尾東の勝者と当たるが、全三河大会を制した西尾東神尾 明星の調子がよければ、上位進出の力は十分ありそう。どちらが来ても好試合が期待できそうだ。愛知黎明菊華岡崎学園なども同じゾーンにいる。

 千種と並んで公立でシード権を得た大府は好ゾーンに入ったと言えそうだ。とはいえ毎年好投手を輩出している豊田工やエース立野 和明に注目が集まる中部大一などもおり、油断はできない。岡崎城西もチームとしてのまとまりはいいだろう。 

 大会の行方は、最激戦区の中京大中京ブロックでどこが勝ち進むかで、大きく大会の流れが変わっていきそう。最激戦区はこのブロックだが、他のブロックも、強豪校が散らばっていることを考えると、前評判を覆すような学校が出ていてもおかしくない。昨年の中京大中京vs愛工大名電の決勝戦は鳥肌が立つくらい白熱した勝負だった。今年もそんな熱い勝負を期待したい。

(文・手束 仁

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プロフィール

手束仁
手束 仁
  • 生年月日:1956年
  • 出身地:愛知県
  • ■ 経歴
     愛知県知多市出身。半田高→國學院大81年卒。大映映像事業部など映像会社で、映画・ビデオなどの販売促進、営業等を経て、編集プロダクションに10年勤務後独立。
     99年に『熱中!甲子園』(双葉社)を仕掛け、を刊行。同年に『都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社・刊)で本格的にスポーツ作家としてデビュー。99年12月に、『アンチ巨人!快楽読本』(双葉社)を企画編集・執筆。その後、『ふたりの勇気~東京六大学野球女子投手誕生物語』、『高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)などを相次いで刊行。さらに話題作となった『甲子園出場を目指すならコノ高校)』(駿台曜曜社)、『野球県民性』(祥伝社新書)、『プロ野球にとって正義とは何か』、『プロ野球「黄金世代」読本』、『プロ野球「悪党」読本』(いずれもイースト・プレス)などを刊行。
     さらには『高校野球のマネー事情』、『スポーツ(芸能文化)名言』シリーズ(日刊スポーツ出版社)、『球国愛知のプライド~高校野球ストーリー』などがある。
     2015年には高校野球史を追いかけながら、大会歌の誕生の背景を負った『ああ栄冠は君に輝く~大会歌誕生秘話・加賀大介物語』(双葉社)を刊行し18年には映画化された。

     スポーツをフィルターとして、指導者の思いや学校のあり方など奥底にあるものを追求するという姿勢を原点としている。そんな思いに基づいて、「高校生スポーツ新聞」特派記者としても契約。講演なども國學院大學で「現代スポーツ論」、立正大で「スポーツ法」、専修大学で「スポーツジャーナリズム論」などの特別講師。モノカキとしてのスポーツ論などを展開。
     その他には、社会現象にも敏感に、『人生の達人になる!徒然草』(メディア・ポート)、『かつて、日本に旧制高等学校があった』(蜜書房)なども刊行。文学と社会風俗、学校と教育現場などへの問題提起や、時代と文化現象などを独自の視点で見つめていく。 そうした中で、2012年に電子メディア展開も含めた、メディアミックスの会社として株式会社ジャスト・プランニングを設立。新たなメディアコンテンツを生み出していくものとして新たな境地を目指している。
  • ■ 著書
    都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社) 
    甲子園への助走~少年野球の世界は、今』(オーシャンライフ社)
    高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)

    話題作となった
    甲子園出場を目指すならコノ高校(増補改訂)』(駿台曜曜社)
    スポーツ進学するならコノ高校
    東京六大学野球女子投手誕生物語~ふたりの勇気』(三修社)
    三度のメシより高校野球』(駿台曜曜社)
    スポーツライターを目指す人たちへ~江夏の21球の盲点』(メディア・ポート)
    高校野球に学ぶ「流れ力」』(サンマーク出版)
    野球県民性』(祥伝社新書)
    野球スコアつけ方と分析』(西東社)
    流れの正体~もっと野球が好きになる』(日刊スポーツ出版社)NEW!
  • ■ 野球に限らずスポーツのあり方に対する思いは熱い。年間の野球試合観戦数は300試合に及ぶ。高校ラグビーやバレーボール、サッカーなども試合会場には積極的に顔を出すなど、スポーツに関しては、徹底した現場主義をモットーとしている。
  • ■ 手束仁 Official HP:熱中!甲子園
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