第311回 【神奈川展望】横浜、東海大相模の二強に待ったをかけるのは?神奈川の有力校を紹介!2016年06月04日

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【目次】
[1]今年も横浜と東海大相模が中心
[2]ベスト8の状況
[3]ベスト8以外も平塚学園、武相など有力校が多数

 昨夏東海大相模が神奈川県勢として、1998年横浜以来の夏の甲子園優勝を果たした。今年も全国で躍進を果たしたい神奈川県の抽選会は6月11日となかなか早い。そこで今年の神奈川の有力校をもう一度整理したい。

今年も横浜と東海大相模が中心



左から 藤平 尚真(横浜)、北村 朋也(東海大相模)

 優勝の横浜が優勝候補の筆頭に挙がるといっても良い。夏の神奈川を制するだけではなく、全国制覇を目指している横浜にとって、最も重要なピースなのが藤平 尚真関連記事である。その藤平だが、関東大会では素晴らしいピッチングを見せた。最速150キロの速球、キレのあるスライダー、フォークを自在に投げ分ける投球を展開し、計18イニングで2失点の好投を見せた。その中身は、普段は打たせて取るがここぞという場面では三振を狙うという投球だった。これならば球数を少なく収めることができ、全国を勝ち抜くスタミナを残していけるだろう。あとはベストコンディションで夏へ臨めるかにかかっているのではないだろうか。

 しかし藤平1人だけでは、とても夏は勝ちきれない。下級生の頃から活躍してきた石川 達也がどれだけピッチングの幅を広げることができるか。この2人に続く存在として春季大会で登板してきた135キロ前後の速球を投げ込む塩原 陸(2年)、最速135キロのサイドハンド・臼井 健雄、1年生左腕・板川 佳矢など、大会までの練習試合でしっかりとアピールをしていきたいところだ。

 野手では公家 響村田 雄大、さらに藤平、石川が中心となった打線の破壊力は全国トップクラス。ここに1年生の万波 中正関連記事長南 有航、そしてケガからの復帰を目指す増田 珠がケガ前よりパワーアップするようになると、打線は隙がなくなる。関東大会では緩急を使える投手に横浜打線は上手く抑えられてしまった。横浜は厳しいマークを受けることは間違いないだろう。それを乗り越えるだけの対応力を見せることができるか。

 そして対抗馬に挙がるのが準々決勝横浜と延長11回の激戦を演じた東海大相模だろう。左腕の山田 啓太は、球速は130キロ中盤だがストレートにキレがあり、空振りが奪える投手だ。さらに藤平 尚真から本塁打を放ったように打撃も伸びてきている。そしてプロ注目の北村 朋也は、140キロ中盤の速球と打者の手元で鋭角に曲がるスライダーを武器にする本格派右腕。球離れが早かった昨年と比較すると球持ちが良くなり、投球フォームは実戦的になった。

 しっかりと体作りができれば、140キロ後半~150キロ台前半も期待できる投手となった。速球を投げる才能は150キロ近い速球を計測した一二三 慎太(阪神)、山本 淳(元埼玉西武 現・日立製作所)にひけをとらない逸材だと評価されてきたが、その片鱗を見せるようになってきている。

 打線では、攻撃的な打撃スタイルでチャンスを作る右の巧打者・加藤 元気、ライナー性の打球を連発する今江 蓮、打撃フォームが改善され、長打力、ミート力が伸びた戸崎 慶、パワフルな打撃を見せる赤尾 光祐など昨秋に比べて格段に伸びた。また湘南ボーイズ出身で、いきなりショートの座を獲得した小松 勇輝は、ミート力が高く、しっかりと振り切って打球を飛ばすことができる選手だ。小柄に見えるが、上手くパワーをつけていけば、同じボーイズで同校の先輩である杉崎 成輝(現・東海大)のような選手へ成長する可能性を秘めた逸材で、1年夏から小松のパフォーマンスに注目が集まる。十分に横浜を破る力を持ったチームであり、夏も対戦が実現すれば、死闘になることは間違いないだろう。

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河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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