【春季千葉県大会】春の千葉を制するのは?各ブロックの見所を紹介
23日から開幕する春季千葉県大会の組み合わせが決まった。各ブロックに強豪校が散らばっており、どのブロックも見所あるといえる。そんな今大会の見所を紹介していきたい。
■組合せ/トーナメント表もあわせてチェック!
千葉明徳・専大松戸ブロック
丸茂 弘汰(専大松戸)
昨秋準優勝の千葉明徳は、打線に勢いのある津田沼と近年野球部を強化し始めた暁星国際の勝者と対戦。千葉明徳は機動力、攻撃力の高さがウリのチーム。一冬越えて、さらに磨きがかかっているか注目だ。そして同ブロックでは、一次予選で流通経済大柏に4対3で競り勝った西武台千葉にも注目だ。
専大松戸のブロックは激戦区だ。専大松戸は主砲・丸茂弘汰を中心とした打線は今年も強力。カギはどれだけ投手力がアップできているか、注目をしていきたい。また初戦の相手は東総工と我孫子の勝者。我孫子は一冬越えて攻撃力をつけてきた。もし我孫子が勝ち上がれば、昨秋に続いて二季連続の対決となり、こちらの対決も注目だ。また同ブロックには、投打両面で総合力のある成田、投手力が高い千葉英和が登場。なかなか熾烈なブロックといえそうだ。
千葉黎明・稲毛ブロック
好投手・川口廉擁する千葉黎明はブロック予選で東海大浦安を破った千葉市川(試合レポート)と習志野を破った県立船橋の勝者との対戦になった。どちらも強豪を破ってきており、勢いに乗っている。千葉市川は攻撃力、県立船橋は計算尽くされたポジショニング、堅い守り、しっかりとした試合運びができるチームで、どちらが勝ち上がっても千葉黎明を苦しめるチームであることは間違いない。また同ブロックには強豪・中央学院がいるのも見逃せない。
昨秋のベスト8で試合巧者の稲毛は、鎌ケ谷と東金の勝者と対戦。また同ブロックには松戸国際が登場する。
千葉経大附・学館浦安ブロック
今年は堅実な守備、投手力で勝負する千葉経大附。初戦は志学館と幕張総合の勝者と対戦することとなった。志学館は好投手・小林 功汰、都築駿と2枚看板を揃える。もし志学館が勝ち上がれば、二季連続で対決することになる。また八千代松陰や、沼南といった伝統校も同じブロックだ。投手陣の駒が豊富な東京学館浦安は、千葉学芸と成東の勝者と対戦。同ブロックには一次予選で拓大紅陵を破った木更津が登場。序盤から激しい攻防が期待できそうだ。
木更津総合・市立船橋ブロック
峯尾 京吾(東海大市原望洋)
私学の有力校が集結したこのブロックは、最も熾烈なブロックになりそうだ。選抜ベスト8の木更津総合は、東京学館船橋と千葉商大付の勝者と対戦。東京学館船橋は昨年、県大会2回戦で敗れたが、この春は一次予選の代表決定戦で、千葉日大一に5対4で競り勝つなど、チーム力は上がっている。また千葉商大付は吉山栄太を中心とした打撃力に破壊力があり、要所で小技を仕掛ける緻密さもあり、投手陣も昨年に比べて底上げされている。木更津総合からすれば、初戦から厳しい戦いを迎えることになる。
二季連続の甲子園出場を狙う木更津総合にとっては、この大会を夏へどうつなげていくのかが大切。早川隆久(インタビュー)以外の投手の台頭、野手全体の底上げなど課題は多い。同ブロックには好投手・石松 卓己擁する千葉敬愛もおり、その戦いぶりにも注目だ。
投打の総合力の高さは県内上位レベルの市立船橋は、日体大柏と一宮商の勝者と対戦。日体大柏(旧柏日体)は昨秋、東海大望洋(今年から東海大市原望洋に校名変更)と延長14回に及ぶ激戦を演じており、チーム力は高く、要注目のチームだ。
140キロ前後の快速球を投げ込む本格派右腕・横芝敬愛伊藤翔、強打の二塁手・高上 幸大など個々の選手の能力が高い横芝敬愛、プロ注目の本格派右腕・島孝明、投打に才能があり、1年から活躍している金久保優斗、好遊撃手・藤本誠啓など、選手のポテンシャルならば、木更津総合を凌ぐ東海大市原望洋も同ブロックで見所あるブロックといえよう。
千葉県は秋、春、夏でベスト8の顔ぶれがごっそりと入れ替わるほどの激戦区。この春も、その勢力図は一気に変わる可能性がある。ぜひ春から激戦区に相応しい熱い戦いを期待したい。
(文・河嶋 宗一)
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