【春季兵庫県大会展望】今年も実力伯仲!春の兵庫を制するのは?
16日から開幕する兵庫県大会。予選を勝ち抜いた34校と選抜出場の明石商・長田を合わせた36校が出場する。どこも実力があり、早くから強豪校同士の対戦が実現し見逃せない戦いとなりそうだが、春の兵庫を制するのはどのチームになるのだろうか。
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明石商・豊岡ブロック
吉高 壯(明石商)
選抜ベスト8の明石商は兵庫柏原と兵庫小野の勝者と対戦。明石商は夏の大会を見据えて、どんな戦いをしていくのか。エース・吉高 壯(インタビュー)の実力が全国クラスであることは選抜で証明された。あとは吉高の負担を減らすべく、吉高以外の投手の起用というのも十分に考えられる。夏の兵庫大会はシード校も2回戦からの登場なので、決勝まで勝ち進めば、7試合を戦うことになる。選抜までは吉高を中心とした戦い方だったが、この大会で新たな戦い、パターンを見出していきたいところだ。
同ブロックには昨秋の近畿大会出場チームである神港学園がいる。神港学園は、投打の柱・三宅 浩史郎がキーマン。守備力も高く、打線もつながったときの破壊力が怖いチーム。勝ち上がれば3回戦で当たる予定だ。また本格派左腕・小野又 翔、強肩捕手・永良賢吾など能力が高い選手を揃える兵庫市川と、威力ある速球を武器にする福岡 秀人擁する飾磨工の対戦も面白いといえるだろう。140キロ近い速球を武器にする結城 彪擁する兵庫滝川も同ブロックで、見逃せない学校が多い。
社・県立伊丹ブロック
公立の有力校が多いこのブロック。投手陣の駒が豊富な社は西宮今津と対戦。西宮今津は地区予選で報徳学園に1対4と善戦を演じ、強豪校に対抗する実力は持っており、好勝負が期待できそうだ。また同ブロックには好左腕・山本 宵吾擁する育英がいる。こちらも前半から見逃せないカードが多い。さらに今年の県立校では有力校として注目され、昨秋ベスト16の県立伊丹も上位進出に期待がかかる。
神戸国際大附・姫路工ブロック
このブロックの注目は報徳学園と神戸国際大附。報徳学園はエース・主島大虎を中心とした守り勝つチーム。主島は安定感が増して、より盤石の存在になっている。今年のチームは得点は少ないが、上位だけではなく、下位も勝負強い打者がいるため、実は侮れない。課題は好投手と対戦した時に打ち勝ったり、小技を駆使して点をもぎ取る姿勢といえる。
平内 龍太(神戸国際大附)
神戸国際大附は右腕・平内龍太、左腕・東郷太亮と今年の兵庫を代表する好投手を揃えている。また打線も後藤 貴大、妹尾 克哉、小原 良太と好打者が多い。あとは実戦でどれだけ力を発揮できるか。ここぞという勝負強さをテーマに、昨年春のような勝ち上がりを見せられるか。また同ブロックには三田松聖、須磨学園といった私学の強豪校も登場し、序盤から激しい攻防が期待できそうだ。
また報徳学園、神戸国際大附は勝ち進めば準々決勝で対戦する予定となっている。例年、激しい争いを繰り広げる2校だが、今年も実現するか。
加古川東・長田ブロック
21世紀枠出場の長田のエース・園田涼輔は選抜の長崎海星戦(試合レポート)で3失点と好投し、その実力は全国クラスと証明。この大会では野手の打撃力、守備力を鍛え、より多くの実戦を経験するチャンス。夏の大会を見据えてどんな戦いを見せるのか、注目をしていきたい。
また、東洋大姫路と市立尼崎の対決がいきなり実現することとなり、見応えあるカードとなった。さらに昨秋4強の加古川東も登場し、激戦が期待できそうだ。
今大会は序盤から強豪校同士の対決があり、見応えある大会になりそうだ。明石商が盤石の強さを見せるか。それとも明石商を脅かす学校が現れるのか。ぜひ開幕から決勝まで見るものを熱くさせるような戦いを期待したい。
(文・河嶋 宗一)
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