【春季神奈川県大会】シード権を獲得するのはどのチーム?激戦の県大会の見所を紹介!
9日から開幕する神奈川県の春季県大会の組み合わせが決まった。シード権獲得へ向けて重要な大会となる今大会の見所を紹介していきたい。【組合せ/トーナメント表もあわせてチェック】
日大高・川和ブロック
森井 徹平(日大高)
こちらは強豪校・中堅校がぎっしり詰まった強力なブロックとなった。星槎国際湘南と横浜栄の勝者と対戦する日大高は、好投手・森井 徹平を中心とした守りのチーム。打線も強力で、初戦をどう戦うかに注目したい。星槎国際湘南は桐蔭学園で長年監督を務めていた土屋 恵三郎監督が就任してから、力をつけてきた。初戦を勝ち上がれば2回戦で強豪と当たることになるが、どんな戦いぶりを見せるか。その他同ブロックでは三浦学苑vs厚木西と中堅校同士の対決がいきなり実現しており、接戦が期待できそうだ。
強打者・杜 秀介擁する瀬谷は横浜清陵総合とスラッガー・中本 海都を中心に打力が高い選手が揃う県立商工の勝者と対戦する予定で、序盤から見逃せないカードが実現する。またつなぎの野球で昨秋ベスト8の川和は、昨秋ベスト32入りし、再浮上を目指す強豪・向上と厚木東の勝者と対戦する。そして同じ山では立花学園と桐蔭学園がいきなり対決することとなった。また好投手・高田孝一擁する平塚学園は横浜商大高と城郷の勝者と対戦と、10日の時点で有力校の対決が立て続けに起こるので見逃せないブロックだ。
藤沢翔陵・横浜隼人ブロック
吉川 雄真(横浜隼人)
昨秋4強の藤沢翔陵では187センチ85キロと県内トップクラスのスケールを持つ大型内野手・森山 孔介、次々と鋭い打球を連発する強打者・近藤 明弥を中心とした打線の破壊力は県内上位。秋は絶対的なエースがおらず、小刻みな継投が多かったが、投手陣の底上げがどれだけできているか注目したいところ。同ブロックには橘学苑、同じ山には横浜創学館もおり、4回戦辺りで盛り上がりを見せそうだ。
県内屈指の強力打線を誇る横浜隼人は逗葉と川崎総合科学の勝者と対戦。自慢の打線が勝ち上がる中で仕上がってくると怖いだろう。不安がある投手陣のレベルアップにも注目したい。また同ブロックには実力校・県相模原が登場する。
横浜・東海大相模ブロック
藤平 尚真(横浜)
昨秋優勝の横浜は、秋は関東大会初戦で終わったとはいえ、エース・藤平尚真(インタビュー【前編】【後編】)を中心とした投手力、打撃力、守備力は全国クラス。関東大会へ向け、どれだけ力を発揮できるか注目していきたい。また春季大会からどんな大型1年生が登場するのかにも注目が集まりそうだ。同じ山にいる実力校の相洋、また大型外野手・大村望森など打力が高い選手が揃う戸塚や140キロ左腕・篁 将希がいる弥栄も面白いだろう。
東海大相模のエース北村朋也は最速146キロを計測する速球派だが、どれだけ実戦力が向上しているか。打線も能力が高い選手がいるだけに、強豪校と対戦して、結果を残せるかが注目ポイントだといえる。勝ち進めば、準々決勝で横浜と対戦する可能性がある。もしこの対戦が実現すれば、24日の[stadium]保土ヶ谷球場[/stadium]の第1試合は、満員になることは間違いない。またこのブロックは、横浜商業と日大藤沢の対決がいきなり実現。さらに西武で活躍した石井 貴氏が非常勤のコーチを務める藤嶺藤沢も注目だ。
桐光学園・川崎北ブロック
中川 颯(桐光学園)
昨秋の準優勝チームで、投打ともに実力ある選手を揃える桐光学園は山北と湘南の勝者と対戦。湘南は笠原健吾、強打者であり、140キロ台の速球を投げるといわれる角谷 隆之介など能力が高い選手を揃える。山北も、昨秋は県大会1回戦負けとはいえ、リーグ戦では立花学園に2対3の接戦を演じているので、どちらが勝ち上がっても厳しい対決となりそうだ。また先日行われたリーグ戦で湘南をコールドで破って3連勝している湘南工科大附も同じ山で、注目だ。
昨秋ベスト8の川崎北は、柏陽と相模原中等の勝者と対戦。このブロックには県内屈指の速球派・木澤尚文擁する慶應義塾や、鎌倉学園、法政二といった実力校が集結しているのがポイントといえるだろう。
大会が進むごとに盛り上がりを見せる神奈川県。今年はどんな熱戦が繰り広げられるか、注目してみたい。
(文・河嶋 宗一)
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