Column

【春季鹿児島県大会】春の大会のカギを握るのは鹿児島城西、樟南、大島、れいめい!

2016.03.17

 第138回九州地区高校野球大会鹿児島県予選の組み合わせ抽選会が3月6日、鹿児島市の鶴丸高校文化館で行われ、連合4チームを含む74校68チームの対戦カードが決まった。大会は20日に開幕し、4月3日まで(※準決勝前日の4月1日は休養日)、鹿児島市の[stadium]県立鴨池[/stadium]、[stadium]鴨池市民[/stadium]、姶良市の[stadium]姶良総合運動公園野球場[/stadium]の3球場で春の九州大会を目指した熱戦が繰り広げられる。

 開会式の選手宣誓は鹿児島高専川路 宙大主将(3年)が務める。今大会の優勝、準優勝校とセンバツに出場する鹿児島実の3チームが九州大会(4月23日―28日・長崎)に出場する。
抽選会では、昨秋準優勝鹿児島城西をはじめ、樟南、鹿児島大島、れいめい尚志館、鹿児島池田、鹿児島南の8強以上の成績を残した7校がシード校として抽選、残りチームがフリー抽選で対戦カードが決まった。

 優勝争いは鹿児島城西樟南、鹿児島大島、れいめいのシード勢を中心に展開されそうだ。組み合わせを4つのパートに分けて、大会の展望を占ってみる。

鹿児島城西―指宿商パート

平 将太(鹿児島城西)

 昨年、と2連続準優勝の第1シード鹿児島城西としては、鹿児島実のいない鹿児島で頂点を獲れるか、真価が問われる大会になりそう。
昨秋頼れるエースとしてブレイクした平 将太(3年)を軸にした堅守と、送りバントを着実に決めるそつのない野球が秋は印象に残った。これに昨夏のチームのような攻撃力がついてくれば、頂点を狙う力は十分に持っている。

 肝付 大昌(3年)のいる鹿児島情報長野 良太(3年)のいる加治木工など好投手を擁するチームはそれに待ったをかけようと序盤から牙をむくだろう。
このほか、指宿vs加治木工種子島vs鶴丸と県立校同士の好カードがある。指宿商加世田など台頭著しい南薩勢の戦いぶりも注目したい。

尚志館―れいめいパート

太田 龍(れいめい)

 好チーム 、好カードがひしめく激戦区だ。
プロ注目の好右腕・太田 龍(3年)を擁するれいめいが一歩抜けている印象はあるが、初戦の相手が曲者・国分中央と気を抜けない戦いになりそう。

 シード尚志館の初戦も出水中央と、初戦にはもったいない好カードだ。巻き返しを図りたい神村学園鹿屋中央、強力打線を擁する鹿児島と、昨秋は上位に残れなかったが、シード校にも十分匹敵する強豪私学もこのパートにひしめいている。近年力をつけている薩南工も不気味な存在だ。

このページのトップへ

[page_break:大島―池田パート / 鹿児島南―樟南パート]

大島―池田パート

渡 秀太(大島)

 第3シード鹿児島大島は好左腕・渡 秀太(3年)、主砲・上原 勇人(3年)、遊撃手・大山 竜生主将(3年)と攻守のカギになる選手を軸に、高いレベルでまとまっており、強豪私学に匹敵する力がある。

 昨秋8強入りをした鹿児島池田は、メンバーは20人に満たないながら、個々の能力は高い。4強以上の成績を残して今後の自信にしたいところだ。鹿児島工鹿屋農曽於加治木川辺など力のある県立校が一冬超えてレベルアップしていれば、シード勢を脅かす存在だ。

鹿児島南―樟南パート

畠中 優大(樟南)

 九州8強樟南が頭一つ抜けている印象がある。浜屋 将太(3年)、畠中 優大(3年)の両左腕にリードする前川 大成主将(3年)と、経験豊富で実績のある選手がそろっている。あと一歩でセンバツを逃した雪辱を果たすためにも春の鹿児島を確実に獲って夏につなげたい。
また、シード鹿児島南鹿児島玉龍の鹿児島市内強豪同士の対戦は2回戦屈指の好カード。鹿児島商枕崎戦も注目したい。好左腕・奥間 卓斗(3年)を擁する沖永良部が、初戦でシード樟南にどこまで食い下がれるか。

(文・政 純一郎


注目記事
2016年度 春季高校野球大会 特設ページ

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.03.28

大阪桐蔭、大会NO.1右腕に封じ込まれ、準々決勝敗退!2失策が失点に響く

2024.03.28

中央学院が春夏通じて初4強入り、青森山田の木製バットコンビ猛打賞も届かず

2024.03.28

【センバツ準々決勝】4強決定!星稜が春初、健大高崎は12年ぶり、中央学院は春夏通じて初、報徳学園は2年連続

2024.03.28

健大高崎が「機動破壊」以来、12年ぶり4強、山梨学院は連覇の夢ならず

2024.03.28

星稜・戸田が2安打無四球完封で初4強、阿南光・吉岡はリリーフ好投も無念

2024.03.23

【春季東京大会】予選突破48校が出そろう! 都大会初戦で國學院久我山と共栄学園など好カード

2024.03.24

【神奈川】桐光学園、慶應義塾、横浜、東海大相模らが初戦白星<春季県大会地区予選の結果>

2024.03.23

【東京】日本学園、堀越などが都大会に進出<春季都大会1次予選>

2024.03.27

報徳学園が投打で常総学院に圧倒し、出場3大会連続の8強入り

2024.03.25

異例の「社会人野球→大学野球」を選んだ富士大の強打者・高山遼太郎 教員志望も「野球をやっているうちはプロを狙う!」父は広島スカウト

2024.03.08

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.03.17

【東京】帝京はコールド発進 東亜学園も44得点の快勝<春季都大会1次予選>

2024.03.11

立教大が卒業生の進路を発表!智弁和歌山出身のエースは三菱重工Eastへ、明石商出身のスラッガーは証券マンに!

2024.03.23

【春季東京大会】予選突破48校が出そろう! 都大会初戦で國學院久我山と共栄学園など好カード

2024.03.01

今年も強力な新人が続々入社!【社会人野球部新人一覧】