第263回 2016年の高校野球を占う【兵庫編】「全国屈指の熱気とレベルを誇る兵庫県の注目選手、注目チームを一挙紹介!」2016年02月27日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]明石商、報徳学園など昨秋8強の状況
[2]神戸国際大附は春に浮上することができるか?

 全国でも熱気、レベルともに全国屈指の兵庫県。昨夏は滝川第二甲子園出場を決めたが、兵庫大会もとても熱いものがあった。 今年も投打ともに見所のある選手が多く、楽しみなチームも多数。そんな今年の有力選手を紹介していきたい。

明石商、報徳学園など昨秋8強の状況

吉高 壯投手(明石商)

 兵庫では、昨季優勝した明石商の投手陣のレベルの高さがウリだ。140キロ台の速球、多彩な球種を操る吉高 壯、188センチの長身から繰り出す140キロ台の速球を投げる山崎 伊織の2枚看板は強力だといっていい。そのほかも130キロ台を超える投手が多く、投手陣の層の厚さは県内随一。状況に応じて継投策ができるのが強みだ。打線は長打力のある小西 翔太などパワフルな打者が揃うが、1人1人、突き抜けた成長を求めていきたい。

 準優勝の報徳学園は、やはりエースの主島 大虎に注目だ。出所が見難く、130キロ中盤ながらキレのある速球は打ち難い。制球力も高く、緩急を使ったり、速球でとことん押していったりと駆け引きも優れ、なんといっても牽制技術の上手さは天下一品。一冬越えてボールに凄味が増しているか。課題は打線の底上げになるだろう。明石商報徳学園の2校は昨夏の準々決勝でも対決するなど例年激しい争いを繰り広げているが、今年はこの2校の対決は大いに盛り上がることは間違いない。

 ベスト4に進み、その中で3位決定戦を制した神港学園は、投打ともに高い能力を持つ三宅 浩史郎に注目。投げては135キロ前後の速球、緩い変化球をしっかりと投げ分け、打っても外野の頭を超える長打を連発。さらに俊足の持ち主でもあり、一冬越えてからの成長が楽しみなプレーヤーだ。
4位の加古川東は、エースの大村 浩士が面白い。リリースまでの動作は実にゆったりとしており、リリース時に一気に腕を振る。フォームで緩急をつけてタイミングをずらし、投球自体も130キロ中盤の速球と緩いカーブを投げ分けて、打たせて取る投球が光る。

 一方、ベスト8を見てみよう。まずは21世紀枠として選抜出場が決まった長田。昨秋計52イニングで66奪三振を記録したエース・園田 涼輔の投球に注目が集まる。選抜帰りの公式戦では、ナインたちの成長した姿を見せることができるか。

 育英山本 宵吾は、完成度の高さが光る左腕。フォーム技術が優れ、135キロ前後の速球、変化球の精度ともに高く、しっかりと体力づくりをすれば、140キロ越えが見込める投手。また野手では、守備範囲の広い中塚 京佑、また下級生の時から正捕手として出場する藤原 正和は、二塁までの正確なスローイングとセンター返し中心の打撃が目立つ。

 は、投手陣が豊富だ。吉田 凌東海大相模・現オリックス)のいとこである吉田 光一。凌投手からスライダーを教わったという。また投手陣が多く、状況に応じて継投は惜しみなく行う。さらに切磋琢磨をして全体的な底上げを果たしたい。そして打線は機動力を絡めながら点を重ねるのが今年の特徴だ。

 神戸国際大附を破った六甲アイランドは、長打力のある捕手・阪本 勇太を中心につなぎの打撃で、次々と点を奪っていくチーム。今年も自慢の攻撃力の高さを見せていきたい。
飾磨工の福岡 秀人は、威力ある速球を武器にする右の本格派だ。

このページのトップへ

【次のページ】 神戸国際大附は春に浮上することができるか?

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
天理vs履正社【2019年秋の大会 令和元年度 秋季近畿地区高等学校野球大会】
履正社vs京都翔英【2019年秋の大会 令和元年度 秋季近畿地区高等学校野球大会】
大阪桐蔭vs明石商【2019年秋の大会 令和元年度 秋季近畿地区高等学校野球大会】
履正社vs綾羽【2019年秋の大会 令和元年度 秋季近畿地区高等学校野球大会】
健大高崎vs東海大相模【2019年秋の大会 第72回秋季関東大会】
第98回 センバツをかけた関東大会が開幕!東海大相模、習志野が登場する大会初日の見所・注目選手リスト【大会展望・総括コラム】
第235回 高校生ナンバーワンスラッガー・石川を筆頭に今年の内野手は粒揃い!【厳選15内野手リスト】【ドラフト特集コラム】
第233回 今年の高校生捕手は東妻、山瀬、水上など逸材揃い!【厳選12捕手リスト】【ドラフト特集コラム】
第1056回 府内屈指の右腕を日本代表入りの怪腕にさせたドラ1先輩のアドバイス 吉田大喜(日本体育大学) 【2019年インタビュー】
第1055回 最速151キロサイド・伊勢大夢(明治大)が最終学年に覚醒した意識の変化 【2019年インタビュー】
第228回 将来性抜群の大型右腕・佐々木朗希(大船渡)の行き先はパ・リーグか?1位指名球団を予想!【ドラフト特集コラム】
第228回 石川、森、韮澤…。プロ志望表明のU-18代表野手はプロで活躍できる魅力が備わっている【ドラフト特集コラム】
第1039回 ジャイアンツカップ優勝投手として一躍話題!島野愛友利が女子高校野球の門を叩いた 【2019年インタビュー】
第1050回 甲子園・W杯合わせて10勝。水上桂(明石商)は大舞台で勝てる捕手として邁進中! 【2019年インタビュー】
第1041回 遠藤成(東海大相模)の逆転打を生んだ「打撃フォームの修正」 試行錯誤はまだ続く 【2019年インタビュー】
川北 陽大(滝川第二) 【選手名鑑】
後藤 貴大(神戸国際大附) 【選手名鑑】
才木 浩人(須磨翔風) 【選手名鑑】
塩本 周平(滝川第二) 【選手名鑑】
園田 涼輔(長田) 【選手名鑑】
谷 凌河(神戸弘陵) 【選手名鑑】
東郷 太亮(神戸国際大附) 【選手名鑑】
友井 寛人(滝川第二) 【選手名鑑】
中塚 京佑(育英) 【選手名鑑】
主島 大虎(報徳学園) 【選手名鑑】
平内 龍太(神戸国際大附) 【選手名鑑】
森田 陽太(東洋大姫路) 【選手名鑑】
山内 響(東洋大姫路) 【選手名鑑】
山崎 伊織(明石商) 【選手名鑑】
山本 宵吾(育英) 【選手名鑑】
結城 彪(滝川) 【選手名鑑】
吉高 壯(明石商) 【選手名鑑】
吉田 光一(社) 【選手名鑑】
吉田 凌(東海大相模) 【選手名鑑】
明石商 【高校別データ】
育英 【高校別データ】
県立伊丹 【高校別データ】
加古川東 【高校別データ】
神戸弘陵 【高校別データ】
神戸国際大附 【高校別データ】
飾磨工 【高校別データ】
神港学園 【高校別データ】
須磨翔風 【高校別データ】
滝川 【高校別データ】
滝川第二 【高校別データ】
東海大相模 【高校別データ】
東洋大姫路 【高校別データ】
長田 【高校別データ】
報徳学園 【高校別データ】
社 【高校別データ】
六甲アイランド 【高校別データ】

コメントを投稿する

プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
コラムトップに戻る サイトトップに戻る

コラム