目次

[1]天理が実践する捕球練習
[2]大阪桐蔭が行うキャッチボール・ボール回し
[3]興南の超効率的投内連携

興南の超効率的投内連携




 沖縄県勢、初の夏の甲子園優勝をもたらした興南の練習も工夫を凝らしていた。それは投手のフィールディング練習だ。最近、投手の球速アップ、変化球のレベルアップは超一流投手や、研究者によって科学的にレベルアップできる方法が確立されつつある。しかし投手の仕事は投げるだけでははなく、クイック、フィールディング、牽制、多岐に渡る。こういったフィールディングをかなりプロの世界では重要視をされている。もし同レベルの投手がいれば、フィールディングがしっかりしている投手は生き残りやすい。

 そんな興南の練習法はどういうものなのかを説明すると、通常は転がった打球に対して、一塁、二塁、三塁へと投げていくが、興南の場合、マウンド上に投手が3人集まり、ホーム、二塁ベース、三塁ベースに立った選手がボールを転がし、通常の投内連携のように打球を処理する。

 たとえば二塁ベース方向に向かってダッシュした選手が打球を処理した場合、通常ならば三塁へ投げる動きが一塁ベースへ投げることになる。

 さらにマウンド上に4人集まって、勢いが弱い打球に対して捕球し、そのままベース方向に向かってグラブトス。これはスクイズ処理の練習だ。さらにベースカバーの練習も同時に3人行う。これなら限られた短い時間でも中身の濃い練習となる。

 投手の守備力が高ければ、自分の身を助けることになる。非常に大事な練習だ。

(記事:河嶋 宗一

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