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環境の変化に適応する(1/2)

2012.05.01

環境の変化に適応する(1/2) | 高校野球ドットコム

環境の変化に適応する

 新しい学年になり、1か月が経ちました。1年生はもちろん、2,3年生も環境や生活スタイルが変わったという人が多いでしょう。そろそろ新しい環境にも慣れてきた頃でしょうか。
「まだまだ慣れていないよ…」という選手の皆さん!「慣れない」を言い訳にばかりしていて、大事なことを忘れていませんか?

誰でも些細なストレスは抱えている

『ストレス?そんなのないよ?』そう思った選手もいるかもしれません。でも、よく考えてみてください。本当にストレスないですか?

1年生は高校という新しい環境での生活、そして高校野球部という新しいステージ…2,3年生は大会が近付くにつれ増すプレッシャー(精神的な圧力・ストレス)などなど。その他にも、日本には四季がありますから暑さなどの気象条件もストレスになりえるでしょう。
特別に意識はしていなくても、誰でも何かしらのストレスを抱えています。
睡眠時間はしっかりととれていますか。食事の時間はとれていますか。勉強はしていますか(笑)まずは、自分の生活を見直して生活スタイルを確立させましょう。

[page_break:『ご飯抜き』は絶対ダメ!]

『ご飯抜き』は絶対ダメ!

 生活スタイルが確立されていない中で私が1番心配なのは、やはり食事の時間をとれなくなっているケースです。
「朝起きられなかったから、朝食はいらない。」とか「今日の練習きつかった…とにかく寝たいから、ご飯はいいや。」なんてことをしていませんか。
人は自分の体内でエネルギーを作りだすことができません。つまり、食事をとらないと筋肉がつかないどころか体を動かすエネルギーだって確保できないというわけです。

環境の変化に適応する(1/2) | 高校野球ドットコム

『ご飯抜き』は絶対ダメ!

毎日、日常生活に加えた運動量があるわけですから、しっかりと食事をとらなくてはなりませんね。
どうしても朝に時間がないという人は「なんでもいいから口にする習慣」をつけてください。また、食事は3回でないといけないわけではないですから学校に持ってきてでも食べるようにしてください。
バランスのよい食事が理想ですが、どうしてもの場合エネルギー源の補給を1番に考えましょう。脳のエネルギーになるのは炭水化物だけです。炭水化物不足で集中力がない状態で怪我をすることなどないように。

では夜はどうでしょう。
夜に意識したいものは、使った栄養素の補給。エネルギー源である炭水化物、使った筋肉の修復のためにたんぱく質(炭水化物を必ず一緒に摂ってくださいね)を摂取しましょう。ビタミン・ミネラルももちろんお忘れなく!

家に着くと一気に睡魔が…という困ったみなさん。時間が許すのであれば、練習後のグラウンドで食べてしまうのも一つですよ。練習直後は成長ホルモンが分泌されているので、非常に吸収もいいですから、ぜひ試してくださいね。

ご家庭で食事を準備してくださるお母さん、しっかり食べさせてください!慣れないうちは、パンやバナナなど“学校に持っていけるもの”を用意しておいてもいいでしょう。家庭からのサポート、よろしくお願いいたします。

指導者のみなさん、ここでは朝食、夕食の話をしましたがチームで配慮してほしいのは「昼食」です。「1年生は昼休みグラウンド整備」なんてチームもきっと多いはず。その場合、1年生はしっかりと昼食が摂れているでしょうか。現場でのお声かけのご協力、よろしくお願いいたします。

さて、来月も引き続き「環境の変化に適応する」をテーマにお話しします。ぜひ、今の生活スタイルを見直すきっかけにしてくださいね。

■ 次回の栄養学一口コラムの公開は2012年06月01日予定です。お楽しみに!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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