風邪対策(2/2)
第45回 風邪対策(2/2)2012年02月01日
各地で雪の降る季節になりました。毎日寒いですが、風邪などひかずに頑張っていますか。インフルエンザもはやってきました。しっかり予防しましょうね。
さて、先月から2回シリーズで風邪対策についてお話しています。今回はかかってしまった場合の食事についてお話したいと思います。
早く治すための三原則
【風邪をメンバーにうつさないためにしっかり治そう】
風邪をひいた時に、「でも、練習しないと…」とか「勉強しないと…」と無理をしている人はいませんか。風邪をひいた時こそ無理は禁物。ましてや、無理に練習に出ると他の選手に風邪をうつしてしまう危険性もあります。「早く治すこと」を考えましょう。
では、早く治すための三原則。よく言われていることですが、『安静』『栄養』『保温』です。
特に、栄養面では「きついから」「食べたくないから」と言って食事を摂らないケースが見られますが、体温が上がっている時は体のエネルギー消費も多くなっていますのでできる限り食べるように心がけましょう。
症状別食事対策
【食べやすいお粥などで必ず何かを口にしよう】
■発熱・寒気・関節痛
発熱の際は、当然エネルギー消費が多くなります。ご飯(米)や麺類などでしっかり補給しましょう。食べられないときは、おかゆや果物など口当たりのいい食べれる物でいいので「何か必ず口にする」ようにしましょう。
同時に体温を下げるためにたくさんの汗をかきます。水分とミネラルを補給するようにしましょう。お茶や水でもいいですが、糖質・ミネラルの補給をするためにスポーツ飲料(イオン飲料)でもいいでしょう。
また、保温のために生姜を取り入れるのもいいでしょう。しょうがは殺菌作用もあるため、一石二鳥です。
■せき・のどの痛み
エネルギー補給・水分補給は同様に必要です。せきやのどの痛みは、炎症によるものが多いため刺激物を摂取するのはできるだけ避けましょう。ねぎや生姜など殺菌作用があるものを取り入れるといいですね。
また、粘膜も弱くなっていますのでビタミンAを多く含む緑黄色野菜の摂取を心がけましょう。のどの痛みがひどくて食事が進まない際は、ヨーグルトなど口当たりのいいものを摂りましょうね。
■下痢・吐き気
胃腸が弱っている時には、消化のいいものを摂取するようにしましょう。お粥やうどん、スープなどがいいですね。
また、水分やミネラルも失われるため、積極的に摂取しましょう。温かいお茶で体を温めることも大切です。
風邪をひいてしまった時は、思っている以上に消化機能が弱っていますので無理に脂っこいものや刺激物を摂らないように気をつけてくださいね。
とは言いましたが、まずは風邪をひかないことが大切。普段からしっかり対策していきましょう。それでも「風邪な?」と思った時は、自分で判断せずにお医者様に診てもらいましょうね。その後、上記の食事を取り入れてもらうといいでしょう。
(文=鎌倉 彩)
■ 次回の栄養学一口コラムの公開は2012年03月01日予定です。お楽しみに!