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第151回 高崎健康福祉大学高崎高等学校(群馬) 【前編】2014年09月27日

【目次】(ページ下部のフォトギャラリーもチェック!)
[1] 機動破壊2014
[2] 走塁のレベルアップなくして夏は勝てない
[3] 愚直+進化=オリジナリティー
[4] 葛原コーチが目指すもの

ノーリスク・ハイリターンの領域へ

 この夏の公式戦10試合で61盗塁を記録した「機動破壊」。
「マネしたくてもできない」と言わしめるハイレベルな機動力を、なぜ健大高崎は実現できるのか。
オリジナリティーとスペシャリティーをもたらしている要素を探る。

機動破壊2014

「機動破壊」の旗の前に整列する選手(健大高崎)

 たとえば東海大相模(神奈川)。

 青栁 博文監督は言う。
「練習試合をして実際に感じましたが、すごくアグレッシブな走塁をされます」

 たとえば聖光学院(福島)。

 葛原 毅コーチが言う。
「監督さんによくお話を聞かせていただくのですが、そのきめ細かな走塁理論にいつも口を開けて聞き入っています」

 東海大相模聖光学院第96回全国高等学校野球選手権大会に出場した。だが、この大会で走塁を中心にもっともインパクトを残した高校は、両校を尊敬してやまない高崎健康福祉大学高崎高等学校(以下健大高崎)だった。

 甲子園4試合で26盗塁。群馬大会の6試合35盗塁と合わせ、健大高崎はこの夏、公式戦10試合で61盗塁を決めた。2012年春のセンバツベスト4に勝ち進んだ時も話題になった「機動破壊」のフレーズが、再び脚光を浴びたのだ。

「今大会に関してはいつもと違う意味で積極性がありました。明確な指令として、2011年夏に我々が記録した群馬大会の盗塁記録(28盗塁)を超えよ、と。超えられなければ甲子園には行けない、と言いました。わかりやすい指標を示したことで、選手たちはより積極的になったんです」

 青栁監督が一見ムチャな指令を出したのには理由がある。今夏の群馬大会には、前年夏の甲子園優勝を果たした時のエース・髙橋 光成投手(独占インタビュー:2014年08月29日 2014年08月30日)が残る前橋育英今春のセンバツでベスト8に進出した桐生第一がいた。

 強力なライバルたちを倒さない限り甲子園へは行けない――。その崖っぷちの状況が、日頃から積極的な走塁をしかける健大高崎の選手たちを、さらにアグレッシブにした。

「冬場はバッティング強化に取り組んでいました。その成果を確かめる意味もあり、春の大会では無理に走ることを控えたんです。結果、準決勝樹徳に負けたのですが(8対11)、この試合でホームランも3本出ましたし、夏に向けて手応えを感じました。これに走塁が加われば……と」(青栁監督)

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プロフィール

伊藤亮
伊藤 亮
  • 生年月日:1977年
  • ■ 東京都出身。都立三鷹高校野球部
  • ■ 2004年よりフリー編集兼ライターに。
    『ジーコ備忘録』『ピンポンさん』『セルジオ越後のフットサル入門』『直伝 澤穂希』『俊輔の言葉』など幅広くスポーツ関連書籍の取材・編集を行う傍ら、『新興衰退国ニッポン』(講談社)など、時事問題やカルチャーに関する書籍編集にも数多く携わっている。
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