第143回 県立姫路南高等学校(兵庫)2014年06月22日

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【目次】(ページ下部のフォトギャラリーもチェック!)
[1] 準優勝に導いた2枚看板
[2] 体育がきつい、以外の環境は普通の公立校
[3] 15ヶ所同時の打撃練習
[4] 試行錯誤のチーム作り

公立校の現在地

準優勝に導いた2枚看板

姫路南高等学校 左納選手

 兵庫県高野連が今春センバツの21世紀枠候補に推薦したのが姫路南だった。
「最近数年間の試合成績がきわめて良好ながら、甲子園出場機会に恵まれていない」ことなどがその理由。

「試合成績がきわめて良好」の言葉を裏付けるように、春季大会では決勝に進出。報徳学園に1対3で敗れ惜しくも優勝はならなかったが、161校がひしめく激戦区兵庫に“姫路南あり”を印象付けた。
 指揮を執る吉本監督は春季大会を、
「ピッチャーがよく投げてくれたし、落ち着いた野球をしてくれた。練習の時から集中して出来ていると思っていたけど、落ち着いて戦えた」

 と振り返る。チームの要は左納 悠貴宮田 康喜の2人の右腕だ。

 に背番号1を背負っていたのが左納。
「テンポよく、コントロールもよくというピッチャー。キレがあって緩急で抑えるタイプ。調子のいい時は適度に打球が飛んで、野手もリズムよく攻撃出来るいい循環を作ってくれる」(吉本監督)
「1番は制球力。冬を越えて球の力が増してストレートで押せる場面も増えた。変化球の精度も上がって来てます」(福本 晃次捕手)
 ブルペンではカーブやスライダーの逃げる球種をアウトコースに、詰まらせるシュートをインコースにと、きっちり投げ分けていた。
で自信ついたんで。常に試合を意識して、立ち上がりが悪いことがあるので何事も入りを大事にしたいです」と練習に励む。

 に背番号10を背負っていたのが宮田。
「だいぶ安定してきた。球速は130後半から140km/h出る。ランナーを背負ってからもバタバタしなくなった」(吉本監督)
「秋までは制球を乱すこともあったんですけど、冬にしっかり走り込んで、は制球が安定して力強い球が低めに集まってました」(福本捕手)
 ブルペンではいい球とそうでない球のバラつきはあったものの、ツボにはまった時のストレートの威力は抜群。アウトローに完璧に決まっていた。
「スタミナが無いので、走り込んでスタミナをつけたい。夏は、自分が投げる時は0点に抑えたい」と意気込む。

 実力は遜色なく、どちらも先発、リリーフもこなせる文字通りの2枚看板。土日に試合が組まれ2ヶ月かけて行われる秋や春の大会と違い、夏は約2週間で全日程を消化する。連戦必至の戦いにおいて計算出来る投手を複数擁するアドバンテージは限りなく大きい。

第96回全国高等学校野球選手権大会 特設ページ

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左納 悠貴(姫路南) 【選手名鑑】
宮田 康喜(姫路南) 【選手名鑑】
姫路南 【高校別データ】

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プロフィール

小中 翔太
小中 翔太
  • 1988年大阪府生まれ、京都府宮津市育ち。大学野球連盟の学生委員や独立リーグのインターン、女子プロ野球の記録員を経験。主なWebの寄稿は高校野球ドットコム。また、野球専門誌「Baseball Times」にて阪神タイガースを担当し、スポーツナビやYahoo!ニュースにも寄稿する。大阪、京都を中心に関西の球場に出没中。
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