第141回 履正社高等学校(大阪)2014年05月30日

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【目次】(ページ下部のフォトギャラリーもチェック!)
[1] 投手は実力の順に選出する
[2] サボろうと思えばいくらでもサボれる環境
[3] やはり強いオンリーワンタイプ

[4] エース、そして三塁ランナーコーチの条件とは?

 「うちの場合は、部員が一学年最大で18人という決まりごとになっています。そのうちピッチャーとして入部してくる選手は毎年5、6人。メンバーに占める数が多いので、ベンチ入りの競争もピッチャー陣が一番厳しいですね」
 大阪府茨木市に位置する履正社の練習グラウンド。出迎えてくれたのは就任28年目の岡田 龍生監督だ。

 「ベンチ入りメンバーの投手枠は例年、春が4人、夏が5人と決めています。アンダースローやサウスポーといった異なるタイプで投手陣を構成したい気持ちがないわけではないですが、結局は、純粋に実力順で選びます。その結果、いろんなタイプの投手で構成されることもありますし、右のオーバースローが5人揃うこともある、という感じです」

投手は実力の順に選出する

グラウンドには私語もなく、それぞれが目的意識を持ち練習に励む

 年によっては、ベンチ入りメンバーを投票で決めることも履正社では珍しくないという。今年の春の選抜に出場したメンバー18名は選手間の投票で決まった。

「投票形式もやったりやらなかったりです。やるとしても参考にするだけのときもありますし、今年の春のように、投票結果を100パーセント反映させるケースもありますし。そこはまちまちです」

 投票は匿名ではなく、記名式。主将立会いのもとで開票はおこなわれる。投票式を毎年採用しない理由は「選び方を固定すると部員同士が好かれようとして、人気投票のようになってしまうから」だという。

  しかし、投票結果の完全採用だと、指導者サイドが思い描くメンバーと大きく異なる可能性も出てくる。そこに怖さはないのだろうか?
「こっちの思いに反して人気投票の色が濃くなってしまったり、好き嫌いが入ったりしたら、しょせんそれまでのチームだったということ。きちんと成熟したチームのときは投票結果と指導者の思いがばちっと100パーセント合うものなんです。まぁ、仲間を客観的に評価できる成熟したチームが出来上がった時に投票式を採用しているという言い方もできるかもしれないです」

 正式なメンバー発表の時期は7月に入ってから。夏の大阪大会直前にひとりずつ背番号を渡すやり方で行う。
「指導者サイドが決めた場合はその根拠を全員の前で説明します。『この選手は足を評価した』『この選手は三塁ランナーコーチとして入れた』といったように。投票の場合は、結果発表をそのまま伝えます。自分の票数が知りたい選手は聞きにきたら教える、と伝えていますが、まだ聞きに来た選手はいませんね」

 今年の夏はどのような決め方をする予定なのだろうか?
「まだ決めてませんが、今のチームは非常に信頼のおける成熟したチーム。春に引き続き、完全投票でもいいかなと思っています」

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