第125回 東陵高等学校(宮城)2014年03月14日

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【目次】(ページ下部のフォトギャラリーもチェック!)
[1]“試合作りが上手い”東陵を支える自主性
[2]ふざけた話の中でそれぞれが本音を話すようになったミーティング
[3]野球を「楽しもう」とするのではなく、自然と「楽しんでいる」


第86回選抜高校野球大会 特設ページ

 今春、選抜大会に初出場する東陵
 学校・寮とグラウンドが離れている環境のため、平日の練習時間は限られる。そのため、選手自らが考えて取り組む「自主練習」の時間が、なかなか取れない。それでも、東陵の選手たちは、全体練習を「自主練習」のように、選手自らが考えて取り組むことが出来る。
 実は、その取り組みこそが、個々のレベルアップにもつながっている。

“試合作りが上手い”東陵を支える自主性

東陵・佐藤 洸雅投手

 東陵の選手たちは監督に“動かされる”ことなく、日頃の練習に打ち込む。
 それは試合でも同じで、ゲームを自分たちで進めることが出来る。

 秋の新チームは、自分の役割を理解していなかったり、場面によって何をすべきか分からなかったり、様々な課題を抱えたまま大会に臨むことが多いように思う。しかし、昨秋の東陵は他校に比べると、自分の役割を理解して実際にプレーできた選手がそろっていた。

 昨秋の宮城県大会2回戦の東陵東北試合記事2013年9月24日)を観ていた仙台育英・佐々木順一朗監督は試合中に「東陵、強いよ」とつぶやいた。
 それは、「こなれていたから」だと言う。決勝で戦い、2対1で仙台育英が勝利(試合記事2013年9月24日)したが、実際に試合をしてもそのイメージは変わらなかったそうだ。

グラウンドにて必勝祈願の儀式

 東陵は「野球ってこうやるんだよね」という声が聞こえてきそうなくらい、試合作りが上手かった。そして何より、東陵の選手たちは追い込まれても萎縮せずにグラウンドを駆け回り、野球を楽しんでいた。

 なぜ、昨秋の東陵は、そんな野球が展開できたのだろうか。
 そこには、千葉亮輔監督が大切にしている『自主性』への意識の高さがある。

 マネージャーや学生コーチはおらず、65名全員が選手。時期によっては、メンバーとメンバー外に分かれることはあるが、全員がまんべんなく練習できる環境にある。
「その子がその気にならないと良くならない」「選手の方が的を射たことを言っている」「監督が言うと絶対的になる」
 そう言って、監督が前に出ることはない。ミーティングも練習前に少し話をするだけで練習後に改めて話すことはない。練習中に言葉を発することは多くなく、「見守る」という言葉がピタリとはまるくらい、ジーッと選手たちの動きを見ている。それも、楽しそうに見ている。


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コメント (2)
頑張れ2015.04.06 まさき
エースが元同級生なので、
これからも頑張れよ!
頑張れ2014.10.08 りん
東陵の期待のエースピッチャー、地元が同じなので

応援しています
目指せ甲子園優勝!!

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プロフィール

高橋昌江
高橋 昌江
  • ■ 生年月日:1987年3月7日
  • ■ 出身地:宮城県栗原市(旧若柳町)
  • ■ 宮城県仙台市在住のフリーライター
    少年野球からプロ野球まで幅広く“野球”を取材し、多方面に寄稿している。
  • ■ 中学校からソフトボールを始め、大学2年までプレーヤー。大学3年からはソフトボール部と新聞部を兼部し、学生記者として取材経験を重ねる。
    ソフトボールではベンチ入りはできなかったものの、1年と4年の2回、全日本大学女子ソフトボール選手権大会で優勝を経験した。
    新聞部では何でも取材したが、特に硬式野球部の取材をメインに行っていた。最後は明治神宮大会準優勝を見届けた。
  • ■ ソフトボール部の活動から得た「人間性、人間力」を軸に「どう生きるか」を考えている。
  • ■ 野球が好きというよりは、野球の監督・コーチ・選手・関係者と話しをして、聴いたこと、感じたことを書いて伝えることが好き。“野球”については、常に勉強中。
  • ■ 【言葉には、力がある】が信念
  • ■ 取材時の持ち物は「気持ち、熱意、真心、笑顔」。
  • ■ 愛読書はデール・カーネギー『人を動かす』など自己啓発系が多い。
  • ■ 『高校野球ドットコム』にて「みとのく便り~心の高校野球~」好評連載中!!
  • ■ ブログ:「今日も青空の下で、笑顔を咲かせる」(高橋昌江オフィシャルブログ)
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