標高1000mの高地にある軽井沢は、冬は-20℃に達することもある。それでも、軽井沢高校野球部の部員たちは、冬の厳しさに負けることはない。この日も、真っ白に染まったグラウンドの上を笑顔で走り抜けていった。

この冬は10万スイングを目標に

 過去に県ベスト8、また秋季高校野球北信越大会への出場経験をもつ、軽井沢高校。野球部のOBは、現在も社会人野球の強豪チームなどで活躍を残している。

 ただ、ここ最近は、白星から遠ざかっていた。部員は、1年生5人とマネージャー1人。単独で公式戦に出場することが出来ず、昨秋は、臼田高校と合同チームを組んで、秋季大会に出場。しかし、初戦で5回コールドで敗れた。

 この冬は、体を大きくすること、そしてバットを強く振れる選手になるために、春までに1人10万スイングを目標に決めた。

 「1日あたり最低750スイング、今まで振ったことのない数を振って、一人ひとりの力をあげていきたいです」そう語る山内 欣也キャプテン。この山内を中心に、チームは、確実に力をつけてきている。2012年秋から就任した漆原 伸也監督も、日々、選手たちの成長を感じ取っていた。

 「上級生がいないので、自分たちが主体となって、やらなきゃいけない中で、初めのうちはどう動いていけばいいか分からない選手も多かったんです。でも、徐々にキャプテンを中心として、自分で気付いて行動したり、考えを聞かれても、自分の言葉で述べることができるようになってきました」

 人数が少ないことは決してハンディではない。

 「確かに人数が少ないと、出来ない練習もあるかもしれません。ただ、重点的に個々の技術レベルを上げるには最適な環境でもあります。ノックも多く受けれますし、打撃練習もたくさんできる。春になって、人数が増えて(単独チームで)戦えるようなチームになるために、この冬のうちにしっかり基礎を作っていきたいです」

 春、そして夏。軽井沢高野球部の歴史を次につなげていくために、彼らは今日も、かじかんだその手に、息を吹きかけて、バットを振り続ける。

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