鹿児島県立志布志高等学校

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第32回 英明高等学校(香川)2011年05月04日

どこであっても練習はできる!

昨年夏、わずか創部6年目にして香川県大会を制し、初の甲子園でも初戦で八戸工大一に敗れたものの、一度は4点差を追いつく善戦健闘を見せた英明
新興私学ということで、さぞかし立派な施設で練習がなされていると皆さんは想像されることだろう。
ところが、実際の環境は私学どころか、多くの公立校にも劣るもの。
では、彼らはなぜ、そんな中でも甲子園行きを勝ち得ることができたのだろうか?

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内野ダイヤモンドさえ取れないグラウンド

狭いダイヤモンドヘッドを使ってのベースランニング練習

高松市の中心部からバスで西へ約30分、JR予讃本線・国分駅近くの小高い丘に英明高校グラウンドはある。
かつては短大だっただけあって、広々とした校地に点在する体育館や、陸上競技場。

ところが、その広さとは対照的に野球部のグラウンドだけは極端な横長の土地、例えるならばゴルフ練習場と見間違う場所に位置している。
特に縦の狭さは「最初にグラウンドを見せられたときにはびっくりした」と、野球部創設当初から指揮を執る香川智彦監督も苦笑いするほど。

二塁手が定位置で守れないほどの広さでしかないのでは、練習試合はもちろん守備練習も十分にできるはずもない。
正直、これで「結果を出せ」というのは酷すぎる環境なのである。

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発想の転換。「守備練習ができないなら、打ち込もう」

7箇所バッティングでマシンに張り付く選手たち

しかし、過去に寒川丸亀城西観音寺中央で計19年間監督を歴任し、1997年夏には母校・丸亀城西を28年ぶりの甲子園へ導いた香川監督はそれでも前向きだった。
まずはグラウンドの改造に着手。
鳥かごを次々と固定設置し、同時にバッティングマシンをできる限り購入。
グラウンドを「すぐ頭に浮かんだ」バッティングセンターとすることで、打撃に特化したチーム作りを目指した。
よって練習方法も常識の枠を外した。守備と走塁練習については週2回球場を借りて感覚を補う一方で、平日のうち週2回はひたすらバッティング練習。

現在は「トップガン」と呼ばれる超高速マシン1台、カーブマシン2台、ストレートとカーブが交互に出るマシン1台、そしてアームマシン2台の計7台のピッチングマシンを1台5分ずつ2セット、すなわち70分間以上を「インパクトの時にストップをかけて、そこから外へ出すイメージを作って、ノーバウンドでネットに当てる打球を目指す」(香川監督)打ち込みにあてている。

「中学時代のバッティング練習は手投げとマシン1台だけだったので最初はやり方に驚いたけど、カーブマシンは逆方向、インコースはレフトへ打つように考えてバッティングの力が付いてきました」
と話すのは167センチ・71キロの小兵ながら昨夏甲子園で3安打を放った西岡 勇魚(3年)。
昨夏県大会新記録の5試合54得点、71安打を記録した背景には、ハンデを逆手に取った豊富な打ち込みがあったのだ。

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英明 【高校別データ】

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プロフィール

寺下友徳
寺下 友徳
  • 生年月日:1971年12月17日
  • 出身地:福井県生まれの東京都東村山市育ち
  • ■ 経歴
    國學院大學久我山高→亜細亜大。
    幼稚園、小学校では身長順で並ぶと常に一番後ろ。ただし、自他共に認める運動音痴から小学校入学時、早々に競技生活を断念。その後は大好きなスポーツに側面から関わることを志し、大学では応援指導部で4年間研鑽を積む。亜細亜大卒業後はファーストフード販売業に始まり、ビルメンテナンス営業からフリーターへと波乱万丈の人生を送っていたが、04年10月にサッカーを通じて知り合った編集者からのアドバイスをきっかけに晴れてフリーライター業に転進。07年2月からは埼玉県所沢市から愛媛県松山市へと居を移し、現在は四国地域を中心としたスポーツを追いかける日々を過ごす。
  • ■ 小学校2年時に福岡からやってきた西武ライオンズが野球と出会うきっかけ。小・中学校時代では暇さえあれば足を運んでいた西武球場で、高校では夏の西東京予選の応援で、そして大学では部活のフィールドだった神宮球場で様々な野球を体感。その経験が取材や原稿作成の際に「原体験」となって活きていることを今になってつくづく感じている。
  • ■ 執筆実績
    web上では『ベースボールドットコム』(高校野球ドットコム、社会人野球ドットコム、独立リーグドットコム)、書籍では『ホームラン』、『野球太郎』(いずれも廣済堂出版)、『週刊ベースボール』(ベースボール・マガジン社)など。『甲子園だけが高校野球ではない2』(監修・岩崎夏海、廣済堂出版)でも6話分の取材・文を担当した。

    さらに野球以外でもサッカーでは、デイリースポーツ四国3県(香川・高知・愛媛)版・毎週木曜不定期連載中の『スポーツライター寺下友徳・愛媛一丸奮闘記』をはじめ、「週刊サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画社)、『サッカー批評』、web『スポーツナビ』など多数媒体での執筆実績あり。また、愛媛県を熱くするスポーツ雑誌『EPS(ehime photo sports)』でも取材協力を行っている。
  • ■ ブログ:『寺下友徳の「四国の国からこんにちは」』■twitterアカウント@t_terashita
    ■facebook: http://www.facebook.com/tomonori.terashita
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