桜美林・松村 健吾内野手(2年)

 2022年、東京都の21世紀枠の推薦校に選出された桜美林は夏の西東京大会、秋季東京都大会で2季連続のベスト8の成績を残した。東京都の高校野球を牽引してきた伝統校が復活の兆しを見せている。

 夏4回、春6回の甲子園出場経験があり1976年夏には全国制覇を達成したが、近年は2002年夏以来甲子園から遠ざかっている。

 神奈川県との県境に位置する町田市に所在し、神奈川から通う選手も多い。中高一貫の私立校で文武両道を実践している。野球部グラウンドを保有し、春、秋は都大会の1次予選の会場にもなる。室内練習場に加え、屋根付きブルペン、トレーニング室もあり、野球に打ち込める環境が整っている。選手たちは入学を決めた理由には「甲子園出場実績のある伝統」、「文武両道」、「練習設備の良さ」が魅力だったと口を揃える。

 横浜青葉ボーイズ出身の森口 立希内野手(2年)もそんな環境に惚れて進学を決めた。「甲子園出場実績があって、施設も充実していたので」。中学時代は外野手だったが、高校では三塁手となり、前チームから主力として活躍している。夏の西東京大会の準々決勝、日大三戦では本塁打を放つなど長打力がウリで現チームでは4番に座る。

 松村 健吾遊撃手(2年)は今秋の都大会で失策0の堅守を支えた。小平シニア出身で180センチ、80キロの体格をもつ松村は、守備練習を見ても、一際軽快な動きを見せていた。足運び、グラブ捌きは様になっていて、対戦校からも高評価を受けることも多いという。春以降も活躍すれば大型遊撃手として注目を集めそうだ。

 片桐監督が内野手で「最も安定感がある」と評価するのが香川 太佑二塁手(2年)だ。打線でも前チームから1番を務め好守でチームを牽引している。一塁手の高橋 優心内野手(2年)はチームのムードメーカーで、取材日でも一番声を出して鼓舞していた。「自分には綺麗なプレーは向いていないので、とにかく泥臭く、チームを盛り上げたい」と土まみれの練習着姿で答えた。

 そしてエース左腕の吉田 啓人投手(2年)は主将も務めている。国立中央シニア時代は2年時に春の全国大会出場を果たした実績もある。

 前チームでは背番号3で投手と野手を兼任。夏の西東京大会の準々決勝、日大三戦では先発のマウンドを託されるも「初回に先制点を許して、2回も四死球を出してしまい立て直せなかった」と2回で降板。試合を作れず悔しさを味わった。

 170センチ、70キロと小柄ながら力強い速球を投げ込む。最速は「130キロ前半」というが、スライダーとのコンビネーションでテンポよく速球を投げ込むスタイルが持ち味だ。

 秋の都大会は全試合に先発し完投した。延長10回を投げた日大三戦では「自分が粘りきれなかった」と、この冬は直球は常時130キロ台を目指し、後半戦でも制球できるようスタミナ強化に取り組んでいるという。文武両道を心がけ、「大学でも野球を継続したい」と日々の勉学にも力を注いでいる。

 2002年夏以来の甲子園出場を目指し古豪復活に燃えている。「泥臭く」を合言葉に東京の頂点を狙う桜美林の春以降の活躍ぶりに注目だ。

(記事=編集部)

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