目次

[1]北風監督に手応え
[2]ハンディを乗り越えた練習が奏功


 阪神・矢野燿大監督の母校として知られている桜宮。スポーツ健康科学科が設置されるなど、部活動が盛んな学校で、野球部も1982年春に甲子園出場経験がある。近年も昨春と昨秋の大阪大会で4強入りを果たすなど、公立の雄として存在感を示している。その秘密を探る前編では、昨年秋の戦いを振り返る。

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北風監督に手応え


 チームを率いるのは北風和樹監督。履正社の岡田龍生監督とは日本体育大の同級生で、桜宮では2015年から監督を務めている。

 昨夏の大阪大会は4回戦で敗退。下級生では山本 昂奨捕手(2年)、二塁手の井上 大志(1年)、遊撃手の藤本 淳貴(2年)がレギュラーとして出場していた。

「センターラインがいるので、何とか試合になるかな」と北風監督は新チーム結成当初のチーム状況を分析していた。投手力に不安を持っていたが、制球力の高い高木 悠宇投手(2年)が台頭。さらにチーム一の守備力を持つ酒井 陽大(2年)を遊撃手で起用し、俊足の藤本を中堅手に回すことで、センターラインはより強固になった。

 その中でも北風監督が信頼している選手が、「捕手としての総合力が高い」と評価する主将の山本。相手を見ながら的確なリードができる好捕手で、打っても4番に座る。北風監督に適性があると見込まれて取り組んできた一本足打法も板についており、攻守でチームを引っ張る役割が期待されている。

 新チーム結成直後の練習試合では、例年なら劣勢となる相手に打ち勝つことも多く、北風監督はこのチームに手応えを感じていた。特に得点力の高さには自信があり、「投手が3点くらいに抑えてくれたら、6対3とか7対2とかのゲームができるんじゃないかな」という期待感があった。

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