目次

[1]チームの今を書き示した『繋がりノート』
[2]チャレンジャー精神を胸に


 7月10日より開幕する群馬大会。シード校は8チームとなっているが、そのうちの5校が公立校。選抜に出場した健大高崎はシード権を掴んだが、前橋育英樹徳、そして桐生第一とした強豪私学はノーシードに回っており、群馬県内は群雄割拠にあるといっていい状態だ。

 そんな群馬県内では偏差値68の進学校として知られ、春は前橋育英からコールドで勝利してベスト4入り。夏をシード校として迎えることで多くの注目を集めているチームが、県立太田だ。後編ではチーム作りと、春季大会を振り返っていく。

前編はこちらから!
前橋育英にコールド勝ち 県内屈指の進学校・太田(群馬)の大躍進の裏側

チームの今を書き示した『繋がりノート』


 「選手それぞれの考えを、私と仲間が知る『繋がりノート』というのをずっとやっているんです。選手たちに私の想いを伝えて、信頼関係を築く意味でもやっています」(岡田監督)

 6、7人で1冊のノートを1日交代で記入。その日の練習のテーマやメニューを最初に書き、その後に1日で自分が気づいたこと。そして前日にチームメイトが指摘していたことが今日はどうだったのか。改めて振り返って、仲間同士で1つの課題に対して考えを『繋いで』書いていく。

 最初は書くのが難しかった澤田主将だが、「ノートがあると、目的意識やチームの現状を把握できるので、とても役立っています」と今ではチーム作り。もっと言えばメニューを考える際には欠かせない太田の大事なアイテムだ。

 特に、秋季大会敗戦後を境に、書く量が増え始め、内容も充実してきたと添削する岡田監督。それに比例するように、グラウンドでも細かなところに選手たちが段々気づけるようになってきたという。文字や文章だけではなく、プレーでも選手たちがノートを通じて成長しているのを実感しながら、冬場を過ごしてきた。

 ノートを通じて自問自答し、自分とチームを見つめ続けて成長した太田が迎えた春の大会の初戦は秋に対戦した常磐。秋からの成長を示すには、これ以上ない相手で、「まずは常磐に勝とうと、燃える部分がありました」と澤田主将はチーム全体で常盤へのリベンジに気合が入っていた。

 試合は秋の点数の取り合いから打って変わり投手戦。1点を争う好ゲームが繰り広げられたが、最終回に後攻の太田がサヨナラ勝ちを決める1点をもぎ取って勝利を掴んだ。

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