目次

[1]身体の軸に対して垂直にバットの軌道をぶつける
[2]可視化した目標


 7月3日より東西東京大会が開幕した。今年はオリンピックの開催に伴い、準決勝から東京ドームを使うなど、例年にはない特別な大会となる。東京ドーム、そして甲子園を目指す戦いが都内で7月中に繰り広げられていくなかで、どこよりも球場にアーチを描くのではないかと思われるチームが東東京のノーシードにして、昨夏8強入りした実践学園だ。

身体の軸に対して垂直にバットの軌道をぶつける


 その理由は各打者のスイングだ。他校に比べると、下からバットを出す、いわゆるアッパー気味なスイングをしている選手が多い。もっといえば、近年で多くのチームへ広がったフライボール革命とも捉えられる。

 「私が選手たちにメジャーなど中南米の野球を良く見るんですが、それを選手たちにも見せているので、そこの打撃に憧れた選手たちが選んでいるからだと思います」とフライボール革命が浸透した背景を語ったのは、指揮官としてチームをまとめる沢里監督だ。

 沢里監督は現役時代、都立日野台、そして立教大学と渡り歩き、立教大学時代はリーグ戦に出場した実績を持つ。そんな沢里監督フライボール革命のメリットをこう語る。
 「投手の身長も考えれば、マウンドに対してホームは10度くらい低くなるはずなんです。その状態からボールが投げてくるわけなので、上から叩くようにバットを出すと、ボールとの接点はどうしても狭くなってしまいます。
 それよりもボールの軌道に入れるような少しアッパー気味の方が理にかなっていると思います」

 ただ下からバットを出すわけではなくて、ボールの軌道に対してバットを入れていく。実践学園ではレベルスイング=地面と平行とせず、身体の軸に対してバットの軌道が垂直にぶつかることをレベルスイングと定義する。これが沢里監督の考える実践学園流の打撃理論であり、実践学園が考えるフライボール革命の形だ。