目次

[1]OBの千代監督 2017年就任から着々と実力つける
[2]準決勝の壁破るには「守備」
[3]この春は成果実り初Vを経験


 春季大会で初めて滋賀の頂点に立った綾羽。近畿大会でも大阪桐蔭相手に5対7と善戦し、この夏は甲子園初出場が期待されている。

 野球部のグラウンドは草津市の学校から約5キロ離れた栗東市にある。選手たちは授業を終えると、自転車でグラウンドへと向かう。広さは両翼98メートル、センター122メートルと試合をするにも十分な広さだ。

 チームを指揮するのはOBでもある32歳の千代純平監督。高校時代は主将として2005年秋の近畿大会に出場し、PL学園前田 健太(ツインズ)と対決した。田中鉄也元監督の下でプレーした3年間は甲子園にこそ出場できなかったが、充実した期間だったと振り返る。

OBの千代監督 2017年就任から着々と実力つける



綾羽を率いる千代純平監督

「とにかく猛練習の毎日でした。当時はあまり余裕がなかったのですが、その中で近畿大会や練習試合で甲子園常連校と対戦させてもらって、野球観が広がり、良い経験をさせてもらったと思います」

 卒業後は指導者を志し、滋賀大で教員免許を取得。その後、母校でコーチを務め、2017年春から監督を務めている。

 監督就任当初は、なかなか上位に進出できず、初采配となった春季大会では初戦敗退に終わっている。それでも強豪校と練習試合を重ねることでチームを強化。翌年には春4位、夏準優勝と盛り返した。「当時の選手たちが、よくついてきてくれたと思います」と指揮官は話す。

 この年の躍進を見ていたのが、現在の3年生。主将の高山心(3年)は「自分たちの代で初めての甲子園を掴みたいと思った」と上昇傾向にあった綾羽への進学を決めた。

 一昨年秋には県大会で3位に食い込み、近畿大会に出場。1回戦の履正社戦で高山と中島陸尊(3年)は1年生ながらスタメンに名を連ねていた。試合は一時リードを奪うも、5回と6回に5点ずつ奪われて、4対13の7回コールド負け。

 実力差を思い知らされたが、「速い球に対応しないといけないと思ったので、冬の間にしっかり振ることを意識したことが、それ以降の大会に繋がったと思います」と中島が話すように得られたものは多かったようだ。

PHOTO GALLERY フォトギャラリー

写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます。