1993年春優勝、1989年春準優勝など、甲子園で輝かしい実績を残してきた大阪の名門・上宮。しかし、1997年春を最後に甲子園から遠ざかっており、昨秋も5回戦で旋風を巻き起こした山田に4対7で敗れた。

 今年は打力がウリのチームで、32年ぶりとなる夏の甲子園出場を目指している。復活を目指す名門の現在地に迫ってみた。

夏は32年聖地から遠ざかる


 取材に訪れたのは水曜日だったが、練習が始まるのは午後5時前と遅い。大阪市天王寺区の学校から電車と自転車で1時間以上かけて、太子町にある兄弟校・上宮太子のグラウンドに通っているからだ。上宮太子とグラウンドを共有しているため、平日に使えるのは水曜日と金曜日だけ。それ以外は室内練習場を使用し、土日は他校で練習試合を行うことが多い。

 決して恵まれている環境とは言えないが、「環境で結果が左右すると我々は思っていませんし、この環境でどう勝ち残っていくのかを常々考えさせてもらっています」と2014年8月から指揮を執る村田 侑右監督は話す。

 グラウンドを使える日は守備や走塁など、実戦練習に時間を費やす。この日もシートノックとシート打撃を行い、実戦感覚を養っていた。それ以外の日は室内練習場での打撃練習やウエイトトレーニングがメイン。メリハリをつけながら強化を図ってきた。

 2017年夏に4強入りするなど、近年も上位に度々顔を出している。昨夏の独自大会は学年問わずベストメンバーで挑み、5回戦で興國に敗れた。

 旧チームからは中堅手の金山 朋矢(3年)と4番を打つ右翼手の大薗 元輝(3年)がレギュラーとして出場していた。以前から学年のまとめ役をしていた金山が主将に立候補し、新チームがスタート。打撃好調で練習試合の勝率も高く、「良い形で秋の大会を迎えられたと思っています」と指揮官は秋の大会に自信を持っていた。