目次

[1]すべての歯車がかみ合った県大会での快進撃
[2]個性を掛け合わせて再び頂点へ


 甲子園のお膝元であり、全国でも有数の激戦区である兵庫県。昨秋の県大会では神戸国際大附が頂点に立ち、近畿大会ベスト8まで勝ち進んだ。他にも明石商東洋大姫路など実力校が揃う地区だが、そのなかの1つである報徳学園を破ったのが神戸弘陵だった。

 旧チームは野島 勇太を擁していたが、これまでにも飯田 優弥などプロ野球選手を輩出している実力校だが、いかにしてライバル・報徳学園を破ったのか。

 後編では県大会の歩みを中心に振り返っていく。

前編はこちらから!
報徳学園に勝つために神戸弘陵(兵庫)が始めた日本一の下克上【前編】

すべての歯車がかみ合った県大会での快進撃


 そして迎えた県大会の初戦・赤穂戦では4対0で勝利。幸先よくスタートを切ると、「抽選が決まった段階で『ここが勝負だぞ』と言い続けてきました」という2回戦で報徳学園と激突した。秋にリベンジを誓っていた神戸弘陵にとっては念願の一戦。練習試合の悔しさを晴らすチャンスがやってきたのだ。

 「試合前には『お前らならできるぞ。勝つぞ』と言っていただいて、チーム全員が勝つつもりで試合に臨みました。試合中にも声が絶えなかったので、とてもいい雰囲気で戦えていました」(林 天翔)

 試合は1点を争う展開となったが、エース・時澤 健斗報徳学園久野 悠斗との投げ合いを制して3対2。「時澤が粘り強く投げてくれて、500球連続ティーが効果を発揮しました」と林主将も笑顔を浮かべる勝利で神戸弘陵はベスト16に進出した。

 すると続く東洋大姫路との一戦では左のエース・山河 斗真の好投があり、延長の末に2対0で勝利。ベスト8まで勝ち進み、近畿大会の扉がもう少しまで迫っていたが、神戸国際大附の前には1対6で敗れた。

 「守り勝つチームを目指してきたのですが、神戸国際大附戦では5つのエラーが出ましたし、打線も1点しか取れなかったので、悔しいです」(林主将)

 だが先輩たちと同じベスト8まで勝ち上がれたことも踏まえて時澤は「ピンチを切り抜けて接戦を勝つことが出来たのはチームにとって大きかったと思います」と手ごたえを感じている。