目次

[1]中国地区大会優勝の目標を掲げて新チーム発足
[2]チーム一丸となり再び聖地へ


 2019年の夏の甲子園出場し、隣県の広島代表・広島商を下すなどベスト16進出。これまでに春夏合わせて3度の甲子園出場実績を持っているのが、岡山学芸館の現在だ。

 今年のチームはプロ注目・仲村 竜がいるなど実力者が揃うチームに仕上がっており、中国地区大会はベスト8まで勝ち進んだ。ここに至るまでにどのような道のりを歩んできたのか。

 後編では今年のチームの歩みについて迫っていく。

前編はこちらから!
甲子園3度出場の新鋭・岡山学芸館はいかにして台頭してきたのか【前編】

中国地区大会優勝の目標を掲げて新チーム発足


 数値化という目に見える結果を出し続けることで、選手たちを常に成長させ続けてきた佐藤 貴博監督。ただ、今年のチームは今までにない手ごたえを感じながらスタートを切った。

 「計算できる投手が揃っていたことが一番大きいですね。そして打力があったので、例年のチームと比較してもトップの実力はありました。だから目標には“中国地区大会優勝”を掲げましたが、十分可能だと思いました」

 その代わりに、毎年自信を持っていた守備は課題を感じていた佐藤監督。秋の大会は打ち勝つケースが多かっただけに、「守備がしっかりしていれば優勝できていたかもしれない」と悔しさを滲ませる。しかし、それほど打力は高く、自信を持っていた裏返しとも考えられる。

 ではどういった取り組みを通じて、打力強化に繋げたのか。それはバスター打ちに答えがあった。

 「前のチームから出た反省で、ボールの見送り方や捉え方を鍛えるために10分間バスター打ちを入れるようにしました。そうするとポイントまで最短距離までバットが出せるようになりますし、バットを引く動作に合わせて軸足にきちんと重心を乗せられることで、泳ぐことが減って低めのボール球を見極めることが出来るようになりました」

 空振りを誘うボールに手を出さない。それでワンバウンドを投げれば1つ先の塁を狙える可能性が増える。そうしたバッテリーへのプレッシャーをかける意味でも、バスター打ちを取り入れたが、それが結果として打力強化に繋がったのだ。

 スコアを見ても、予選2試合と県大会2回戦までは2桁得点をマーク。準々決勝も7対3と興譲館を下してベスト4まで勝ち上がっていた。