目次

[1]県大会から続いた接戦を制して近畿8強へ
[2]一目で強い。隙のないチームを作る


 今秋の近畿を制したのは奈良県2位・智辯学園。準優勝は大阪桐蔭と今年も熾烈を極めた近畿大会。強豪校がひしめき合い高い注目を集める激戦区の1つだが、その近畿大会でベスト8まで勝ち進んだのが神戸国際大附だった。

 現役でプレーをされている坂口智隆や小深田大翔。そして2020年のドラフト会議にて巨人からドラフト1位指名を受けた平内 龍太らを輩出する兵庫県屈指の名門校だ。今年は注目の二刀流・阪上 翔也を擁する強豪はいかにして近畿8強まで上り詰めたのか。

 後編では今年のチームの歩みについて迫っていく。

前編はこちらから!
近畿8強・神戸国際大付(兵庫)はなぜ毎年強力打線を築き上げられるのか【前編】

県大会から続いた接戦を制して近畿8強へ


 投手力の課題を感じながらも神戸国際大附は地区予選を突破して県大会進出。県大会の初戦・三田学園戦も6対0で快勝した。しかし2回戦・神戸第一戦は一転して苦戦を強いられた。
 「1対0の苦しい展開で、三振が欲しい場面で阪上を登板させたら打たれまして。そこから延長戦が始まりましたね」(青木尚龍監督)

 続く3回戦のには延長13回の大接戦。阪上がリリーフで登板して、9回15奪三振の粘り強い投球を見せて4対2で勝利すると、準々決勝以降は安定の試合運びで県の頂点まで駆け上がった。青木監督は県大会まで振り返って「投手陣で守って勝負所で点数を取る野球をしてきたので、9回で決着つかないことは初めてでした」と語る。

 それと同時に「阪上が投げなければ優勝はありませんでした。良く投げてくれました」と青木監督はエースへのねぎらいの言葉を改めて贈った。

 その阪上をエースにして、神戸国際大附は近畿大会へ臨む。初戦は滋賀の名門・近江が相手だったが、並々ならぬ思いがあった。
 「2年連続で近畿の初戦で負けていましたし、1つでも勝たないと来年の選抜の選考にも不利でしたので、『何とかして勝ちたい』と思っていました」

 選抜に繋がる以上、出来る限り勝つことを念頭において練習をしてきた神戸国際大附にとっては大事な一戦。試合は阪上のボークという意外な形で先取点を献上するものの、相手のミスなどもあって勝ち越し。試合には5対2で勝利することが出来た。

 「勝ってほっとしました。ボークで失点をして、山田(陽翔)くんは好投手でしたので。ただ意外な形で得点できてラッキーだったと思います」(青木監督)