目次

[1]夏への長期目標と1か月ごとの中間目標
[2]練習環境の差に負けない実戦意識で再び勝ち上がる!


 都内のチームはグラウンドが確保できず、練習のやりくりに苦戦をするチームが多い。そんななかでも都立小山台のように、短時間で限られた敷地を最大限活用して結果を残しているチームもいる。多摩川の河川敷にグラウンドを持つ東京高校もそんな学校の1つだ。

夏への長期目標と1か月ごとの中間目標


 陸上選手・ケンブリッジ飛鳥さんをOBに持つなどスポーツが盛んな東京。野球部も今回の東東京大会はベスト16進出。確かな足跡を残している。だが大田区のグラウンドに足を運ぶと意外な環境だった。

 校庭ではテニス部が練習をしており、野球部が練習するスペースがない。その代わりに近くの河川敷にグラウンドがあるものの、長方形となっており形はいびつ。さらにライトは65メートルしかなく、普段の体育の授業から使う敷地のため、練習前の整備は欠かせない。

 また学校の敷地はグラウンド部分だけのため、他は東京都の土地。そのため一般の方々が通り、バッティング練習のときは周りに選手が立たないといけない。テントなども立てることが出来ないなど、厳しい環境だ。

 そんななかでも東京は今夏の東東京大会でベスト16進出を果たした。このことを指揮官の松下監督は「秋の悔しさと自粛期間の選手とのコミュニケーションが繋がったと思います」と分析する。

 ただスタート時は苦労した。能力としては決して高くなく、試合では思うような展開にすることが出来ない。それでも投手力と打力を磨き、夏の大会でベスト8に入る目標に向かって、コツコツ練習を重ねてきた。

 「やるときに集中することができ、地道に自主練習を続けることが出来る選手ばかりでしたので、期待はしていました」

 ただ初戦の桐朋戦に2対5で敗戦。結果を残すことはできなかった。目指す夏の大会ベスト8に向けて冬場は体力強化のためのトレーニングを軸に、土台となる部分の積み上げ、打力強化に努めた。

 しかし冬場は試合が出来ない分、モチベーションを維持するのが難しい季節。そこで東京を支えるのが、月ごとに各選手が目標を立てることだ。

 「野球のことや自身の人生のことなど1か月の目標を中間目標として作り、そこに向かって頑張れるようにしています。また目標を達成することで、それぞれが自信を付けられると思うんです」