第121回 県8強に終わった明石商は基本に立ち返り、再び強い明商を作り上げる!2020年12月22日

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【目次】
[1]「最悪の状況で最善を尽くす」を合言葉に
[2]基本に立ち返り再び強い明商を作る!


 新型コロナウイルスの蔓延により、特別な1年となった2020年。高校野球界でいえば選抜が中止となり、その代わりとなる交流試合が夏に開催され、出場予定だった32校が1試合だけの甲子園で全力を尽くした。

 その中には兵庫が誇る強豪・明石商もいた。ドラフト指名を受けた中森 俊介来田 涼斗の投打のキーマンを擁して、桐生第一に勝利を掴み、3年生は高校野球から幕を下ろした。しかし、現チームは県大会ベスト8で長田に敗れ近畿大会を逃し、選抜は厳しい状況となった。

「最悪の状況で最善を尽くす」を合言葉に



ティーバッティングをする明石商の選手たち

 取材日、グラウンドに足を運ぶと、定期試験を終えた選手が続々とグラウンドに出てきた。昼頃から練習を開始するが、17時ごろには全体練習終了。全員が同じメニューをこなせるように、片方がノックを受けいればもう1班はグラウンド脇で体幹トレーニングを実施。

 そしてバッティング練習は7面を敷き、待っている間にはティーバッティングでひたすら振り続ける。とにかく隙間時間を作らずに全員がてきぱき動きて目一杯時間を使って練習をする。中森、来田たちの世代もたたき上げで鍛え上げてきたが、今年の明石商も健在だ。

 しかし3年生たちと違ったのは公式戦があるか否か。取材日の時点で明石商はベスト8で敗退しており、公式戦は終わっていた。大会に向けて練習することはなく、基本に立ち返った練習や声掛けが飛び交っていた。

 チームは既に来春に向けて練習をしていたが、その中でも気になった一言がある。それは「最悪の状況で最善を尽くす」というフレーズだ。

 中森や来田、そして名将・狭間善徳監督も選手たちへのミーティングで口にしていた言葉だ。公立校である明石商は、今春は練習自粛をせざるを得なかった。再開をしても教育委員会の決まりのなかでしか練習ができず、最初は90分間で全体の半分しか部員が参加できなかった。

 加えて夏の独自大会、そして甲子園交流試合と8月中旬まで大会のスケジュールが埋まっており、必然的に新チームのスタートは遅くなった。実際に夏の兵庫大会は8月7日まで行われ、交流試合は8月16日に開催。

 そして秋季大会は8月18日が初戦と準備しきれないまま、秋の予選を迎える形になった。新チームという観点から見れば、まさに最悪の事態だったと言える状況なのだ。

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明石商 【高校別データ】

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