秋季千葉県大会でベスト16に進出した千葉商大付。秋の16強はこれで4年連続となり、夏も2018年にベスト8、2019年、2020年と2年連続でベスト16と堅実に実績を残してる。チーム内では「今年もベスト16の壁を破れなかった」の声もあるが、強豪がひしめく千葉県でこれだけ安定した実績を残し続ける点は見過ごすことはできない。

 さらに今年のチームは得点力不足だったこれまでのチームと違い、5試合で36得点と打線に力があり更なる上位進出へ期待の持てるチームだ。そんな今年の千葉商大付のここまでのチーム作りと春に向けた取り組みに迫った。

経験不足が否めない中でも4年連続のベスト16


 千葉商大付が、夏の千葉県独自大会を終えたのは8月10日。そしてそこから、秋季千葉県大会地区予選を迎えたのは8月22日と、新チームの準備期間は2週間も無い状況であった。加えて前チームは3年生中心の構成だったこともあり、公式戦を経験した2年生もおらず大きな不安を抱える中でのスタートだった。

 「秋のブロック予選までは、時間も少なくチームを軌道に乗せるまでが大変でした。3年生チームに求めていたことを、全て新チームにも求めてしまっていた自分に気がつくまで、空回りの連続だったと思います。新チームの選手たちと向き合えるようになって、少し落ち着きました。負けの連続が気が付かせてくれました。それでも、ブロック予選を勝ち抜けるのか不安で仕方なかったです」

 そう語るのは、チームを率いる吉原 拓監督だ。秋はこれまで3年連続でベスト16の成績を残していたことから、最低でも「16強」のラインは死守しなければという気持ちがあり、選手と共に吉原監督にも焦りがあった。

 砂川 優大主将も、当時の不安な心境を明かす。

 「前チームでは2年生は誰もベンチ入りしてない状態で、活動自粛期間もあり練習がなかなか積めていない不安もありました。力不足をすごく感じて、練習試合でも負けが続いてチームの雰囲気もなかなか上がりませんでした」

 実際、大会に入ってもなかなか思うような戦いは出来なかった。だが、何とか1点差ゲームを粘り強く勝ち抜き地区予選1回戦の国分戦を突破すると、2回戦の昭和学院戦も苦しみながらも5対2で勝利。本番で何とか2勝を挙げて、千葉県大会本戦へ駒を進めたことでチームに安堵と自信が生まれた。

 「県大会に行けないのではないか、このまま勝てないのではないかと、正直私も不安に感じていました。その不安の中で2試合を何とか接戦で勝利できて、そこからチームが一気に伸びたように感じます。県大会まで1ヶ月空いたのですが、その期間はすごく選手たちは充実していましたね。もう恐れるものはないといった感じで」