• トップ
  • コラム
  • 野球部訪問
  • この夏、名門復活の兆しを見せた帝京。11年ぶりの秋頂点を目指す新チームの戦力、課題に迫る

第1033回 この夏、名門復活の兆しを見せた帝京。11年ぶりの秋頂点を目指す新チームの戦力、課題に迫る2020年08月24日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]緊張感のある練習を繰り広げる帝京ナイン。そして今年の戦力は?
[2]現在の課題も去年と比べれば進歩。秋は意味のある大会へ

 9年ぶりに東東京優勝を決めた名門・帝京。今度は11年ぶりの秋の東京王者を目指し、真夏の中で厳しい鍛錬を積んでいる。今年はどんなチームなのか?新チームの戦力、課題を徹底特集する。

緊張感のある練習を繰り広げる帝京ナイン。そして今年の戦力は?



打撃練習中の選手

 輝かしい東東京優勝から約2週間後。
 帝京は緊張感が伝わる練習を行っていた。前チームの主将・加田 拓哉の誰に対しても厳しい姿勢を継承し、今年も選手同士で厳しい指摘を行う。

 その中でも新主将・武藤 闘夢の口調は一番厳しい。あえて嫌われ役を買って出ているような雰囲気だ。首脳陣からは加田は外野手だったが、武藤は内野手の要である遊撃手を守っているからもっときついのではと語る。ただグラウンドを降りた時の武藤は穏やかな一面を持った選手だ。
「グラウンドでの自分、それ以外の自分は分けているようにしています。グラウンドで起きたことは持ち込まないようにしています」

 

 緊張感のある練習で、プレッシャーがかかる中でも、選手たちの動きは実にキビキビとしており、やはり他のチームの選手と比較しても、帝京の選手たちのプレーの精度の高さ、真剣度の高さが伝わってきた。

 戦力的なもので見ると、例年のように上級生主体のチームだ。今年は堅守巧打の遊撃手で主将の武藤に加え、超俊足の杉本 直将毅尾瀬 雄大、高橋大陸の経験者がいるのは心強く、前田監督も、「夏の経験者が中心になることは間違いありません」

 帝京の打撃練習を見ると、Aチームだけではなく、Bチームの選手の能力も非常に高いのが分かる。前田監督から「今年の1年生は飛び抜けた選手はいないかもしれないが、すべてにおいて無難にこなせる選手です」と語るように、Bチームの1年生も外野手の間を抜く打球を連発するだけではなく、さく越えの打球もあった。コーチ陣によると、少しずつ打球を遠くへ飛ばす感覚、フォームを身に着けた選手も多く、体格も良いので、レギュラー陣と遜色ないものがあった。

 またAチームは投手相手に打撃練習を行う実戦形式。慣れてくると次第に鋭い打球を放ち、さすがの打撃を見せた。こうした対応力の高さ、守備など総合力の違いがレギュラーの有無の違いだろう。

 投手では190センチの大型右腕・植草 翔太がキーマン。夏では目白研心戦で先発登板を果たした。今年の正捕手・新垣熙博の弟・飛熙はセンターも兼任し、Bチームで、打力を磨き、打者として注目されている。また、安川 幹大も140キロ近い速球を投げ込み、安定感は評価されており、植草もライバル視している好投手だ。

【次のページ】 現在の課題も去年と比べれば進歩。秋は意味のある大会へ

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
第30回 強豪校がそろい踏み!2020年の「高校野球ドットコム」野球部訪問ランキングTOP10を発表!【高校野球ドットコム 人気記事ランキング】
第159回 東西決戦に有観客の秋季大会。2020年東京都の高校野球3大ニュース【高校野球コラム】
第114回 帝京出身の監督が伝え続けてきた「這い上がる精神」。狭山ヶ丘が地区予選初戦敗退から真の下剋上を果たす。【野球部訪問】
都立小山台vs帝京【東京都 2020年秋の大会 東京都大会】
帝京vs堀越【東京都 2020年秋の大会 東京都大会】
第1017回 関東一、帝京、早稲田実は激戦必至のブロックに!秋季東京都大会の見所を徹底展望!【大会展望・総括コラム】
第1243回 「こういう選手が欲しかったです」前田監督も絶賛した遊撃手・武藤闘夢(帝京)が見据えるは11年ぶりの優勝 【2020年インタビュー】
帝京vs聖パウロ学園【東京都 2020年秋の大会 東京都大会 一次予選】
第1016回 都立城東vs都立日野など初戦から好カード揃い!秋季東京都大会一次予選の注目ポイント!【大会展望・総括コラム】
東海大菅生vs帝京【東京都 2020年 夏季東西東京都高等学校野球大会 東西決戦】
帝京vs関東一【東京都 2020年夏季東西東京都高等学校野球大会 東東京大会】
第1056回 神宮第二との別れ、そして球数制限という検証への想い 武井克時 東京都高校野球連盟理事長【前編】 【理事長インタビュー】
第1081回 覚醒のきっかけはダルビッシュ有。中西健登(国士舘)が東京都屈指のサイドハンドになるまで 【2019年インタビュー】
第953回 「守備の帝京」の象徴・大内智貴(帝京)。接戦になればなるほど際立つ野球センスの高さ! 【2019年インタビュー】
第949回 この夏は巧みな守備だけではなく、流れを変える一発長打を見せたい!小松涼馬(帝京)【後編】 【2019年インタビュー】
帝京 【高校別データ】
帝京可児 【高校別データ】
帝京第五 【高校別データ】
帝京三 【高校別データ】

コメントを投稿する

プロフィール

河嶋宗一
編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 編集長であり、ドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
野球部訪問トップに戻る サイトトップに戻る

コラム