第1000回 9年ぶりの甲子園を狙う帝京。復活の予兆を見せた裏側に迫る2020年04月04日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
【帝京の練習の模様をギャラリーで】
[1]主将の加田の存在がチームを変えた
[2]秋の気持ちを忘れずに練習、夏の大会に取り組んでほしい

秋の気持ちを忘れずに練習、夏の大会に取り組んでほしい



トレーニング中の帝京の選手

 昨秋は関東一日大三東海大菅生など全国レベルの強豪校が入ったブロックに入ったが、これまで取り組んできた打撃強化を実を結ぶ。

一次予選 代表決定戦 聖パウロ学園 7vs0
本塁打:武者
都大会1回戦 法政大高 15vs3
本塁打:加田、武藤
都大会2回戦 早大学院 7vs0
本塁打:新垣、 御代川
都大会3回戦 関東一 9vs7
本塁打:小松
都大会準々決勝 日大三 2vs1
都大会準決勝 創価 3vs2
本塁打:武者、加田
都大会決勝 国士舘 0vs6

惜しくも決勝戦では完封負けを喫したが、秋6試合で合計8本塁打。特に準決勝の創価戦では都内屈指の好投手・森畑 侑大から2本塁打を放ったことは大きな価値がある。決勝戦の国士舘戦の完封負けについて前田監督は「加田を中心に意識高く取り組んでいたので、任せていました。ただ準決勝と決勝とでは試合が始まるまでの流れがいつもと違いますし、試合前から緊張しすぎていましたね。いわゆる硬い動きのまま試合が終わってしまいました。あれは監督の責任です」と悔やんだ。

 大会が終わって前田監督は「センバツはない」と選手に伝え、夏を見据えて取り組んできた。加田はこの冬のテーマとして「引き出しを増やす」ことだった。
「一昨年と違い全国が見えてきましたし、練習のモチベーションは格段に違いました。全国を意識すると、色々と足りないところがあり、チームとして引き出しを増やすことを心がけました」

 野手は打撃、守備などそれぞれの課題に向き合い、投手は変化球を増やしたり、球速を高めたりなど、スキルアップに努めた。

 このオフは成果が見えた打撃陣に加えて投手陣の底上げも不可欠だった。秋季大会で粘り強い投球を続けた大型左腕・田代 涼太、安定感抜群の柳沼 勇輝、140キロ近い速球を投げ込む武者 倫太郎の新3年生の3人が投手陣の中心。新2年の187センチの大型右腕・植草 翔太、130キロ後半の速球を投げ込む野宮夢咲など楽しみな逸材が多いという。

 前田監督としては春季大会を通じて、新2年の投手が戦力として出てくることを期待していたが、大会が中止となり、まずは活動再開を待つ状況だ。

 取材した1月、前田監督は選手たちの前向きに取り組む姿勢を評価していた。「練習においても走り込み、トレーニングなどやらせていますけど、自ら前向きに取り組んでいますし、身体が大きくなっている様子も伺えます。秋の大会は頑張りましたし、秋での試合での姿勢は本当に良かったので、あの気持ちを忘れずにいったら、ある程度やれると思います」

 

 ぜひ無事に活動と大会が開催できる状況にまでに収束したときは、秋から成長した姿を見せてほしい。

(文・河嶋 宗一


関連記事
中西、帝京を2安打完封!国士舘、2年連続7回目の優勝【熱戦レポート】
帝京vs日大三 帝京が1点差の熱戦を制す!【熱戦レポート】
神宮第二との別れ、そして球数制限という検証への想い 武井克時 東京都高校野球連盟理事長【前編】

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
都立小山台vs帝京【東京都 2020年秋の大会 東京都大会】
帝京vs堀越【東京都 2020年秋の大会 東京都大会】
第1017回 関東一、帝京、早稲田実は激戦必至のブロックに!秋季東京都大会の見所を徹底展望!【大会展望・総括コラム】
第1243回 「こういう選手が欲しかったです」前田監督も絶賛した遊撃手・武藤闘夢(帝京)が見据えるは11年ぶりの優勝 【2020年インタビュー】
帝京vs聖パウロ学園【東京都 2020年秋の大会 東京都大会 一次予選】
第1016回 都立城東vs都立日野など初戦から好カード揃い!秋季東京都大会一次予選の注目ポイント!【大会展望・総括コラム】
第74回 松本剛(帝京)「二度の都大会初戦敗退を乗り越え、3度目の甲子園出場は大きな価値があった」【恩師が語るヒーローの高校時代】
第1033回 この夏、名門復活の兆しを見せた帝京。11年ぶりの秋頂点を目指す新チームの戦力、課題に迫る【野球部訪問】
第130回 帝京に新風を吹き込んだ主将・加田拓哉(3年)復活を呼び込んだキャプテンシー 【高校野球コラム】
東海大菅生vs帝京【東京都 2020年 夏季東西東京都高等学校野球大会 東西決戦】
帝京vs関東一【東京都 2020年夏季東西東京都高等学校野球大会 東東京大会】
第1056回 神宮第二との別れ、そして球数制限という検証への想い 武井克時 東京都高校野球連盟理事長【前編】 【理事長インタビュー】
第1081回 覚醒のきっかけはダルビッシュ有。中西健登(国士舘)が東京都屈指のサイドハンドになるまで 【2019年インタビュー】
第953回 「守備の帝京」の象徴・大内智貴(帝京)。接戦になればなるほど際立つ野球センスの高さ! 【2019年インタビュー】
第949回 この夏は巧みな守備だけではなく、流れを変える一発長打を見せたい!小松涼馬(帝京)【後編】 【2019年インタビュー】
加田 拓哉(帝京) 【選手名鑑】
帝京 【高校別データ】
帝京可児 【高校別データ】
帝京第五 【高校別データ】
帝京三 【高校別データ】

コメントを投稿する

プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
野球部訪問トップに戻る サイトトップに戻る

コラム