目次

[1]内山がチームの色を作った
[2]選手、指導者がしっかりと意思疎通しているから思考力が高い選手が生まれる


 3年連続選抜出場の星稜。前編では今年のチームに入ってからの軌跡を紹介した。後編では、選手の成長の秘密に迫った。

前編はこちらから!
代が変わっても強さを維持する星稜のチームマネジメントに迫る!【前編】

内山がチームの色を作った


 1998年から星稜の指導者として赴任し、コーチ、部長、監督と20年以上も野球部にかかわってきた林和成監督も昔と今では選手の気質も変わってきたと語る。たとえば2007年選手権に出場したときは高木 京介(巨人)、島内 宏明(東北楽天)の世代については、「我が凄い強い子が集まっていた」と振り返る。もちろん今のスタイルでは通用しないので、「厳しく接して、何度か真剣に怒ったこともあります」と語る。

 今の林監督の選手の接し方をみると、とても想像できないが、これまでの指導経験を振り返って、選手の気質、性格に合わせて指導をしなければならないと感じている。

「あの時の生徒たちの気質だからこそできた指導ともいえますし、1年1年、生徒たちの個性が変わると、チームのカラー、雰囲気も変わってきますし、そこにやっぱり合わせていかなければいけないと思います」

 選手の気質に気質に変化が出てきたのは北村 祥治(現・トヨタ自動車)が主将だった2011年頃からだ。

「非常に落ち着いたところ、性格的なところは今の内山(壮真)とよく似ていますね。やはりキャプテン、リーダーの人間性によって周りが感化されるようなところもありますし、惹きつけられるということもあります。やはりリーダーというのは大事ですよね。非常に負担のあるポジションだと思いますが、内山の場合、しっかりとチームを自分の色に染めていますね」

 また林監督は今の選手たちは昔に比べて思考力が高まったと評価する。
「各個人に課題を与えて、どうすれば解決できるのか、彼らたちはしっかり考えて導き出すことができる。
 それが結果として現れると言う事は思考力の高さは非常に大きいと考えています」

 特に近年はその傾向が高く、今年に関しては主将の内山が指導者の意図をくみ取って選手たちに伝える能力がたけているという。