第1013回 代が変わっても強さを維持する星稜のチームマネジメントに迫る!【前編】2020年02月12日

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【目次】
【星稜の練習の模様をギャラリーでみる】
[1]去年は守り勝つチーム。今年は10点取るチームへ
[2]選手たちが意欲をもって課題の守備練習!仕上がりは順調

選手たちが意欲をもって課題の守備練習!仕上がりは順調



エルゴメーターを行う荻原吟哉(星稜)

 これまでの練習の割合は打撃練習が8割~9割だったが、冬の練習では守備練習メインにシフトした。またこれほど思い切りよく変えることができたのは選手たちが守備力を高めたい思いがあったからだ。
「大会後、生徒たちにレポートを書かせたのですが、ほとんどの生徒はやはり守備のことあげていました。守備練習をしなかった課題があの大会で凝縮して出ました。それは生徒たちにも自覚がありましたので、守備練習は非常に入りやすかったですね。本当にノックをよく打ちましたし、メリハリをつけてできたかなと思います」

 また今年は暖冬の影響で金沢でもあまり雪が降らず、グラウンドに出て練習することもできた。また年末年始には沖縄で合宿を行ってきた。林監督自身、ここまでの仕上がりについて手ごたえを感じている。
「守備の課題もかなりこの12月いっぱいまでに克服できた部分がありますし、ピッチャーの出来も非常にいいですし、ちょっと早いくらいに仕上がってきてるかなと思います。

 またバッティングに関しては守備は特化して11月12月にやってきましたのでバッティングに関しては形作りから入っていますので2月に入ったらフリーバッティングとか初めて行くんで、バッティングに関してはここからさらに上積みしていきたいなと思っています。ここまで自分の描いていたスケジュールの中でいろいろ考えた通りにできているかなと思います」

 今年に限らず2018年、2019年、そして2020年のチームを取材して感じたのは林監督は夏をピークに、チームを完成形にもっていくチーム作りをされていることだ。2018年、2019年もどちらかというと秋までディフェンスの比重が高いチームだった。だが、夏になると2018年は石川大会で記録的な猛打を出すチームになり、2019年も智辯和歌山仙台育英といった強力なチームを打ち破るまでのチームへ成長した。今年は逆に打撃先行チームだが、荻原 吟哉寺西 成騎など潜在能力が高い投手は多くいる。今年も総合力が優れたチームへ成長する可能性を持っている。

 ただこのチーム作りは林監督の手腕だけではない。そこには選手自らが課題を把握し、自主的に取り組める選手が多いということだ。その点については林監督も評価しており、それこそが全国大会で準備期間が他校よりも短い中でも質のある練習に取り組むことができて、強さを継続できているのだろう。

 では選手はどう取り組んでいるのか?また98年から星稜に赴任して、長く指導スタッフとして携わっている林監督はここまでの星稜野球部の変化をどう感じているのかに迫っていきたい。(後編を読む)

(取材・河嶋 宗一


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プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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