第999回 ブームが起きそうな大阪桐蔭の効率的ボール回し、体幹トレーニングを特別公開!2019年12月29日

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【目次】
【大阪桐蔭の練習の模様をギャラリーで】
[1]鉄壁誇る大阪桐蔭の守備の神髄は体幹にあった
[2]大阪桐蔭が実践するトレーニングの数々を紹介!

大阪桐蔭が実践するトレーニングの数々を紹介!


 そして大阪桐蔭は体幹のトレーニングを重要視していることだ。もちろんウエイトトレーニングを行っており、西谷監督によると上半身のウエイトと下半身のウエイトの間に中1日休みおいて、計4回行っている。投手は上半身のウエイトトレーニングは少なめ、下半身メニューが中心となっている。ウエイトトレーニングの様子の動画は2018年で取材した動画(動画はこちら)を見ていただきたい。

 当日の取材日では体幹を鍛える3種類のトレーニングを行っていた。
・TRXトレーニング
・ロープトレーニング
・メディシンボール投げ

 この3種類について、説明能力が高い146キロ右腕・関戸 康介(1年)に詳しく目的を解説していただいた。どのようにトレーニングしているかは動画をご覧いただくと幸いだ。

・TRXトレーニング
 天井からつるされたロープに両足をかけて行うトレーニング。取材日は体幹を中心としたメニューが組まれたが、ロープに両足をかけることで安定性が失われ、バランスが崩れやすい。

 その状況の中で体を安定させるために体幹、特に石田コーチが口にしていた「おなかの中心」に意識を置くことで力が体の中心に集まりやすくなる。

 その結果バランスが保たれるようになり、実際のプレーの中でも簡単に体勢が崩れないボディーバランスが手に入るのだ。

 この4月から取り入れたというトレーニング。大阪桐蔭グラウンドの一塁側上部にあるテントにトレーニングセットがある。関戸はこのトレーニングの効果についてこう語る。
 「体幹、股関節、柔軟性をバランスよくとても効率の良いトレーニングだと思います。僕もこのトレーニングで股関節周りが広がりましたし、ピッチング前に行うとよくほぐれます」



3種目のトレーニングについて語る関戸康介(大阪桐蔭)

・ロープトレーニング
 2人1組になって1人は前へ進み、もう1人が後ろからついていく形。捕球態勢の高さまで腰を落として前向き、横向きになって進んだり、時にはジャンプをしたり。そしてダッシュをするといったメニューを消化していく。

 ただし、ロープはしっかりと張ってある状況からスタートし、後ろの人間は前の人間に引っ張られるような形で進んでいく。つまり前の人間はただ進むのではなく、もう1人分の体重を引っ張る必要があり、下半身の強さが求められる内容だ。

 関戸はこう語る。
 「バネ、体の粘りがついて、とても投球動作につながる良いトレーニングです」と語る

・メディシンボール投げ
 メディシンボール投げはいわゆるただ遠くへ投げるのではなく、ネットを超えるように投げる。そのため全体を使って投げないと超えられない。

 関戸は「とてもきついですが、体幹と軸を上手く使って正しい投げ方で投げないと意味がないと思うので遠くに飛ばすというより正しいフォームで投げることでピッチングにもつながっていきます」

 このトレーニングは多くの選手がきついと感じており、146キロ左腕・松浦 慶斗(1年)は「ウエイトトレーニングとは別のところが筋肉痛になります」と悲鳴を上げていた。

 全体を鍛える大阪桐蔭のトレーニング。こうした取り組みが驚異的なパフォーマンスを生んでいるのだろう。またピッチング練習を見ると石田コーチが1人1人の投球フォームの欠点に沿って指導している。

 ある投手には軸足をあらかじめプレートから押さえつけて投げたり、30メートルの距離から投げたり、長い棒を使って投球動作を修正したり、少し歩いてから投げたりと多種多様だった。

 まさに無駄がなく、いろいろな取り組みを行う大阪桐蔭。多くの選手を伸ばす仕組みができており、長年、強さを維持できる理由もうかがえるトレーニングだった。難しいものはなく、参考にできそうなばかり。ブームが起きそうなトレーニング内容だった。

(文・河嶋 宗一

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★26日~31日まで、年内はまだまだ大阪桐蔭のインタビューや野球部訪問を公開するよ!

1月3日(金)
【動画】「大阪桐蔭野球部の今」スペシャル編

★1月もまだまだインタビューや野球部訪問を公開するよ!お楽しみに!

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プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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