第642回 大宮東(埼玉) 打倒・花咲徳栄を掲げ、団結力で勝ち上がった3年ぶりのベスト4【前編】2019年11月17日

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【目次】
【大宮東の練習の模様をギャラリーで】
[1]打倒・花咲徳栄に燃える選手たち
[2]団結力がベスト4へ大きく関わっていた

 全国でも屈指の激戦区である埼玉県。この夏は花咲徳栄が優勝を飾り、見事5連覇。埼玉県内で実力を示す夏となった。そんな令和最初の夏、埼玉県内で公立ながらベスト4まで勝ち上がった学校がいた。それが大宮東だ。

 準決勝で山村学園に敗れたが、島村 大樹の投打で大暴れして同じ公立の古豪・上尾埼玉栄などの実力校を次々破っていった。そんな台風の目、大宮東の練習の模様を取材に、同校のグラウンドに向かった。

打倒・花咲徳栄に燃える選手たち



守備の基本練習をする大宮東の選手たち

 グラウンドから少し離れたところから選手たちの声が聞こえてくるほど活気がある。それが大宮東の第一印象だ。いざグラウンドに立つと、選手同士で厳しい声を掛け合い、雰囲気はピリピリしていた。

 チームを指揮する河西竜太監督は、「ウチのスピリットというか、『闘志なき者は去れ』というのがありまして、基本的に闘志をもって野球をやっていこう。上手い下手ではなく、野球が大好きで打倒・花咲徳栄の志を持って戦うことを前面に出しています」

 センター方向にあるスコアボードに掲げられた打倒・花咲徳栄の文字。ベンチのホワイトボードにもその言葉は書かれており、選手からも「左の高森(陽生)だ」と具体的に花咲徳栄の選手名を出して意識を高めるなど、しっかり打倒・花咲徳栄の意識は浸透している。

 「花咲徳栄さんは150校以上いる埼玉県で、夏5連覇を成し遂げています。その花咲徳栄を倒さないと、自分たちの目標である甲子園には届かない。なので、この言葉を掲げています」

 「左の高森(陽生)だ」のように、前のチームから出ていた選手たちが中心となって練習中から具体的に花咲徳栄の選手名を出すことで、チームを引っ張ってくれているそうだ。

 そんな大宮東。この夏はベスト4まで勝ち上がったが、河西監督は入学した段階から手ごたえを感じていた。
 「野球の質や練習への取り組み方。そして人間性や学校生活が良かったので、基礎基本を3年間教え込めばいい状態になるのではないかと思っていました」

 ただ1つだけ河西監督を悩ませる問題があった。それは団結力だった。
 「人数が41名いたので、最後の夏にどうやって一体感を持って挑めるかというところでした。ただ個性派が多くて自分のことばかり考えていたので、春が終わるまでは団結力がなくバラバラでした」

【次のページ】 団結力がベスト4へ大きく関わっていた

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