第642回 「今年のチームは楽しみ」選手が自分で考える力を信じた3年間! 諫早(長崎)【前編】2019年07月14日

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【目次】
【諫早のフォトギャラリーも要チェック!】
[1]選手を信じ可能性を伸ばす
[2]そのルーツは高校時代にある!

 諫早の木寺 賢二監督はゆっくりと、しっかりとした口調で話してくれた。

 「今年のチームは楽しみなんです」

 今回のコラムでは、木寺監督が諫早の監督に就任してからの3年間の軌跡と、そしてなぜ今年のチームは「楽しみなチーム」なのかにフォーカスを当てたい。

選手を信じ可能性を伸ばす



木寺 賢二監督(諫早)

 木寺監督の指導方針は、「選手を信じる、そして可能性を伸ばす」このワードに尽きる。とにかく選手自身に考えさせ、自身の考えのもとに行動させるのである。

 その顕著な例が、監督就任1年目のエピソードである。

 木寺監督は当時をこのように回顧した。

 「当時の3年生は年度の途中だったので、突然「練習を考えてみろ」と言われて右往左往したと思います。色々考えはしていたと思うんですけども」

 それもそうだろう、今まで練習内容まで自分たちで考えたことがなかった選手に、練習内容を聞くのだ、当時の選手はさぞ驚いたに違いない。何よりも、その後考えてきた練習内容に対して、木寺監督から「なんで?」と、その練習に決めた理由を聞かれるのだ。ときには、雨ならどうするのか?など天候にまで及ぶ。そんな中、チームは確実に変わりだす。

 「本当に面白いですよ。キャプテンは時計をはめてグランドに来ていましたし、変わってきてるなぁ、工夫してるなというのは見えましたね」と木寺監督は嬉しそうに話す。

 「最後は本当に『今週はですね、週末は雨の予報なのでこの練習を考えています。もし雨が降らんかったら、こうしますから』など細かく言えるようになりました」

 これこそが、木寺監督就任1年目の出来事である。

 2年目のチームは、そんな先輩たちを見てスタートした。もちろん、去年のやり方を見た上で2年目のチームは、自分たちはどうしたいという意見を持ってきたのである。その姿をずっと見てきたのが当時1年生でもあり、現在最高学年に上がった今の3年生達である。

 「去年の夏負けて新チームが発足します。その時からミーティングで、自分たちで目標設定して、この一年をどういう風にチームを作っていこうか、もちろん大会への目標もそうなんですけども、どういう事に取り組んで、どのタイミングで力をつけていくのか、それを自分たちで話し合いながらやってきました」

 「当然思い通りにはいかなくてですね、大会ごとに課題が見つかるんですけども。その都度振り返りをしながら、じゃあこうしよう!という風にやってきた子達なので。だから単純に楽しみなんですね」

 そう、まさに木寺監督が求めていた、「自分たちで考え、行動する」を3年間やってきた生徒たちだからこそ、楽しみなのである。

 では、なぜ木寺監督がそのような指導論を持つようになったのかそのルーツを紐解きたい。

【次のページ】 そのルーツは高校時代にある!

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