目次

[1]選抜の敗戦をきっかけに激化した競争
[2]夏の初戦は福知山成美と再戦

 昨夏の全国選手権大会で、チーム最高成績となる準優勝を成し遂げた横浜隼人女子硬式野球部(神奈川)。あと一歩で届かなかった悲願の日本一へ向けて、練習を積み重ねてきたこの1年間の活動に迫った。
 後編では、選抜大会後もなお成長を続けるチーム状況を追った。

経験不足を乗り越えて飛躍の春に 横浜隼人女子硬式野球部(神奈川)の歩み【前編】

選抜の敗戦をきっかけに激化した競争


 続く2回戦は村田女子(東京)と対戦し、「練習試合をすることも多い相手だったのでイメージがしやすく、落ち着いてプレーできました」(小宮主将)と8対2で快勝。

 しかし、準々決勝は至学館(愛知)に3対10で5回コールド負け。「ランナーを出してから余裕がなく、ストレート頼りになってしまった」(時田投手)と連投のエースが力尽きた形となり、投手層の薄さが露呈した結果となった。

 だが、「この敗戦をきっかけに、『自分たちも頑張らなきゃ』と下級生たちが時田に続く2番手投手の座を競い合ってくれるようになった」と田村監督。
 現在は、長身から投げ下ろす角度のある真っ直ぐで押していくピッチングが持ち味の西久保凛(2年)、間の取り方や駆け引きに長ける小安さくら(2年)、力強いストレートが武器の川本千絵(2年)、本格派の関澤侑茉(2年)に、1年生も加わり熾烈な競争を繰り広げている。

 それでも時田投手は「後輩の心を強くするのは先輩次第だと思って、これまでよりも厳しい声を掛けるようにしていますし、2年生たちも技術的なことを質問するようになってきて、試合で活かしているように見えます。春は自分一人で戦おうとして負けてしまいましたが、夏は一人じゃなく、後輩に任せられるところは頼りにして戦っていきたい」と後輩の成長を歓迎しているようだ。