目次

[1]結果を残せなかった新チーム
[2]力を入れていた機動力をより強化

 昨夏の全国選手権大会で、チーム最高成績となる準優勝を成し遂げた横浜隼人女子硬式野球部(神奈川)。あと一歩で届かなかった悲願の日本一へ向けて、練習を積み重ねてきたこの1年間の活動に迫った。

結果を残せなかった新チーム


 全国準Vを果たした昨年のチームは経験豊富で実力のある選手が揃っていたという横浜隼人。しかし、それゆえに今季のチームは最上級生となった3年生ですら試合経験の乏しい選手ばかりで、新チーム結成時からなかなか結果が残せなかったという。

 チームを率いる田村知佳監督も「スタメンが総入れ替えになったので、9つのポジションを埋めるのも苦労するような状況でしたから、最初は試合にならなかったですね」と振り返る。

 実際、昨年8月に行われた1、2年生大会を皮切りに、関東大会、1年生大会とすべて初戦敗退。「先輩たちのチームはあれだけ勝てていたのに自分たちは全然ダメで、どうしたらいいのかも分からずにかなり落ち込みました」と小宮春菜主将(3年)。エースの時田怜奈投手(3年)も「先輩たちの姿を間近で見ていたはずなのに、自分たちのプレーに活かすことができませんでした」と悔しさをにじませた。



チームをまとめる小宮春菜主将(横浜隼人女子硬式野球部)

 そこで、冬のオフシーズンは基本的なトレーニングから始めた横浜隼人。
 「体作りの面では週1回、トレーナーの先生に来ていただいて、体の動かし方や走り方を指導してもらいながら走り込みをしました。ダッシュを中心に100m弱くらいの距離を10本。さらに坂道を駆け上がっている選手もいましたね。それからバットに振られてしまっている選手が多かったので、まずはしっかりとバットを振ることをテーマに掲げました」と田村監督。
 腕立て伏せやロープを波状に動かすバトルロープで上半身を強化しながら、素振りやロングティーで振り込んだ。

 また、昨年は重たいバットを使っていたが、今年はスイングの軌道を体得するため、逆に軽いバットを使用。こうした練習によりスイングスピードも向上し、飛距離もどんどんと伸びていったという。さらに守備練習では「手で転がしてもらったボールを捕って、ハンドリングを良くし、同時に足の使い方に気を配って正しいステップの仕方を身につけました」(小宮主将)と基本中の基本からやり直した。