目次

[1]守り負けないこと
[2]地域の期待を一身に背負って6年ぶりの聖地へ

 尚志館が鹿児島高校野球界に偉大な足跡を残したのは2013年春のことである。12年秋の鹿児島大会準優勝、九州大会4強入りを果たし、翌年春のセンバツ初出場を果たした。それまで甲子園出場校は鹿児島市を中心とする薩摩半島で独占していた中、大隅半島初の甲子園という快挙だった。

 あれから6年。鹿児島の甲子園は神村学園鹿児島実樟南と薩摩半島の強豪が再び常連になろうとする気配がある中、この春に県大会4強入りでセンバツ以来となる九州大会出場を果たした尚志館が「大隅から甲子園」の夢を再び現実に叶えようと意気込んでいる。

 後編では上のレベルの学校との対戦で見つかった課題。そして6年ぶりの甲子園を目指す彼らの夏への意気込みを伺った。

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守り負けないこと


 春準決勝では神村学園に中盤打ち込まれ6対12で敗戦。九州大会では福岡大大濠(福岡)の2年生左腕・深浦 幹也を打てず、7回コールド負けだった。南日本招待野球では桐光学園を相手に3点を先取するも中盤でひっくり返され、リリーフに上がったエース谷村 然(3年)を攻略することができなかった。

 長元瑛希主将は「上には上がいる」と痛感した。冬場、左投手対策を意識して取り組んだにも関わらず、全国クラスの左腕は全く打てなかった。チーム全体の夏に向けての課題としてはエース福重圭誇に続く2番手、3番手投手の台頭が挙げられる。川﨑虎勇人、上之園慶真の3年生右腕2人の奮起に期待したいところだ。

 「戦える力はあると思う」と鮎川監督。県上位、全国クラスのチームが相手でも、渡り合える力はある手応えはつかめた。あとは「精度を上げていくこと」が勝ち切るために必要だ。桐光学園戦、5回表からリリーフした川﨑は、5番打者に初球をレフトスタンドに運ばれた。次打者席で内角高めのコースを素振りしていた相手に、不用意に初球から内角高めの甘いストライクを投げて打たれた。

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