第633回 情熱を持ち続け、大阪桐蔭、履正社に対抗できるチームへ 東大阪大柏原【後編】2019年06月30日

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【目次】
【東大阪大柏原の練習の様子をギャラリーでチェック!】
[1]私生活が甘ければ、ベンチ入りをさせない
[2]継続的に上位を狙えるチームへ

 2011年に初の甲子園出場を成し遂げた東大阪大柏原。以降も上位進出を果たし、大阪を代表する強豪校として君臨している。
 昨年11月1日から履正社出身でオリックス・巨人で5年間プレーした土井 健大コーチが監督に就任した。土井監督が目指すチーム像とは何か。

 後編では、大阪桐蔭履正社など、全国有数の強豪校が数多く存在する激戦区大阪で夏勝ち抜く為に行った春の戦い方や、野球への情熱について伺った。

前編はこちら!
お前たちが変わるために俺が動いた 元プロ監督の挑戦  東大阪大柏原【前編】

私生活が甘ければ、ベンチ入りをさせない



土井健大監督

 土井監督は、プロ、社会人、社会人軟式でプレーできたことに「とても恵まれていて感謝しています」と振り返る。

 前編ではプロ野球で経験した経験を惜しみなく伝えたが、その中で社会人軟式は、高校野球と通じるものがあった。

 「社会人軟式は、プロよりレベルが高いと感じることもありました。軟式で150キロ投げる投手もいました。今は「N球」といって以前よりも硬くなり、打球が飛ぶようになったんですが、以前は軟らかくて、140キロを超えたら、全く飛ばないです。だから1対0、2対0などロースコアの試合が多くて、『1点の重み』の重要性は軟式で実感しました。1点を9イニングでどう守り抜くのか。だから1つのエラーもできない、四球も出せない。そういう部分の経験は、高校野球と匹敵すると思いました」

 取り組み、積み重ねの大事さは「プロ」での経験を伝え、野球の本質的な部分については「社会人軟式」での経験を伝えてチーム作りを行っている。

 今年のチームは、勝ちにいきながらも、あるこだわりを行った。
 それはメンバーの選出基準として、「取り組みが良い選手」にしたことだ。実力が高い選手であっても、取り組みが悪い選手は外す厳しさを見せた。

 

 「春はなんとしても勝ちに行く大会ではなかったので、あえてこだわりました。そういう選手を出して、精一杯の戦いをした感じですね」

今年は4回戦で敗れたが、あえて自分たちの実力不足を分からせるためにも感じる戦いぶりだった。
 「夏は全員で戦うことが大事になるので、それを理解させる大会でした。試合に出ていた選手も、外された選手も、試合に出て結果が出なかった選手も、必死になって頑張らないとあかんやろと」

 話を聞くと、冷徹な選出基準だが、なぜそこまでこだわるのか。土井監督は独自の表現で説明した。

 「勝つことは大事なんですが、僕が思っているのは、甲子園も選手を選んでいるということ。だから言うんです選手。その取り組み、態度では甲子園に失礼やと。
 取り組む姿勢は良くて、一生懸命、プレーをすれば、勝っても負けても拍手を与えられて、感動を与えられるわけじゃないですか。だから大げさに喜んだりしている選手には、お前らはチームプレーやから、それはあかん注意します」

 主将の桶田は「どれだけ上手くても、私生活が甘ければ外れますし、そこは能力があるから特別ではなく、全員一緒の目線で見られているなと感じます」

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土井 健大(履正社) 【選手名鑑】
大阪桐蔭 【高校別データ】
東大阪大柏原 【高校別データ】
履正社 【高校別データ】

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プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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