第629回 夏の全国連覇を目指して、大阪桐蔭の現在地【前編】2019年06月17日

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【目次】
【大阪桐蔭の練習の様子をギャラリーでチェック】
[1]日本一を目指しているからこそ成り立つ走攻守のレベルの高さ
[2]余裕のない戦いとなってしまった春の大阪大会

 6月17日から大阪桐蔭特集がスタート!17日連続で記事を掲載していきます。大阪大会夏3連覇を狙う大阪桐蔭の選手たち、OBたちを取材し、大阪桐蔭の魅力をたっぷり伝えていきます。まずは今年の大阪桐蔭ナインに迫っていきます。

 昨年、史上初の二度目の春夏連覇を飾った大阪桐蔭。この夏も大きな注目を浴びて大会を迎えることになるだろう。
 今年は神宮大会以外の主要大会を制した昨年と違い、秋は近畿大会ベスト8、春は大阪大会ベスト16と思うような結果を残すことができていない。常に多大な注目をされてきた昨年のチームとは違い、今年の選手はどう過ごしてきたのかは、あまり知られていない。

 激戦区の大阪を制するために、着々と足場を固めてきている今年の大阪桐蔭ナインを追った。

日本一を目指しているからこそ成り立つ走攻守のレベルの高さ



ランニングを行う大阪桐蔭の選手たち

 どんな世代になっても大阪桐蔭に失われていないものがある。それがパワーとスピードを兼ね備えた切れのある動きだ。それは練習する姿を見て、実感した。

 まずキャッチボールではどの選手も長い距離をライナー性のボールを投げ込み、シートノックに入ればスピーディな動きでボールをさばいて、鋭い送球を見せる。
 実戦打撃練習でマウンドに上がる投手は、ベンチ入り経験が少ない。それでも投げ込む速球は他校ならばエース格を張れるものがある。それでもレギュラー陣の打者たちは、右打者ならば右中間、左打者ならば、左中間へ鋭い打球を次々と打ち返す。また、ブルペンに目を移すと、主力投手陣が投げ込んでおり、そのボールは昨年よりも進化した姿が伺える。

 ボール拾いや、ランナー役をやっている1年生を見ると、中学時代に日本代表入りしている選手がずらり。これが大阪桐蔭か…と圧倒される要素が今年も満載だった。
 そういうレベルを保つことができるのは、もちろん全国レベルを基準において練習をしているから。

 昨秋は、近畿大会準々決勝で敗退した。
 まだセンバツ出場の可能性が残されているということもあり、西谷浩一監督は「センバツ出場発表日の1月25日までは出るつもりで準備をしていました。出られるか出られないかという作り方ではセンバツで勝てないので。25日、選考から漏れて、補欠校になりました。我々は夏一本でということで切り替えましたが、そこまではセンバツがある時と同じスケジュールで進めていました。」



選手たちに話をする西谷監督(大阪桐蔭)

 近畿大会終了後は練習試合、Bチームの選手を目的とした育成試合などの対外試合期間が終わると、西谷監督は選手たちと面談を行い、それぞれの課題を明確にして、個人練習期間の12月に突入した。
 惜しくもセンバツ出場は叶わなかったが、すぐに夏へ向けた練習に切り替えた。

 その成果について西谷監督はこう語る。
 「センバツはありませんでしたので、練習試合もいっぱいできましたし、トレーニングもずっと引っ張って夏一本に持っていけたので、時間的にはじっくりやれたと思います」

 手応えを感じている。秋、打撃面で不調に終わった主将の中野は、打撃に対する考え方ともう一度向き合い、少しずつ打撃フォームを改善させてきた。

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河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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