目次

[1]今年の選手たちは素直だからこそ上達のスピードが速い
[2]甲子園では4,5点で勝負できるチームに!

 第91回選抜高等学校野球大会で横浜と対戦する明豊。読者の皆様にお伝えしたいのは、意識も実力も高く、非常に強いチームであること。まず実力面。32チーム中3位となるチーム打率.379を残し、最速144キロ・寺迫 涼生、最速141キロ右腕・大畑連、左腕・若杉 晟汰と好投手多く擁する。今回は明豊の選手たちの人間力の高さ、意識の高さを知ってほしい。

今年の選手たちは素直だからこそ上達のスピードが速い


 成績上、文句なし。だが川崎絢平監督は「出来すぎな結果ですし、予想以上の結果でした。成績に見合うスケールや迫力があるかといえば、秋の時点ではなかったと思います」と語る。

 しかし大分、九州のライバル相手に結果を残したということは、今年の選手は何かしら優れた素質があるはず。川崎監督は人間性を評価した。
 「前チームから出ていた選手もいましたし、能力はそこそこだと思いますが、一番は素直な性格なのが大きいと思います。
 本当であれば、自分で考えて、欠点に気づけて、行動できる選手が理想です。ただ高校生なので、自分たちの欠点になかなか気づけません。そのため我々、指導者は『こうしたほうがいいんじゃないの?』というアドバイスに対して、素直に飲み込むことができる選手が多いので、上達のスピードが速かったと思います」

 また、川崎監督が選手たちにアドバイスしていることで心がけていることは、選手の感性や感覚を生かすこと。
 「始動を早くすること。下半身をイメージさせて動くことはどの選手にも教えますが、こと細かく教えることはしません。自由にやらせながら、本人の感覚を磨いていってほしいと思っています」



秋に実力が開花した薮田源(明豊)

 昨秋3本塁打を放った薮田 源は秋まで出場機会が全くなかった選手。187センチ86キロと恵まれた体格をしており、長打力はあるものの、確実性を欠く選手だった。そこで川崎監督は「体が大きいので、当てればほかの選手よりも飛ばします。でも、彼は飛距離にこだわる傾向にあり、反動が大きいフォームになっていました。薮田には動作を小さくして、芯に当てる確率を高めなさいとアドバイスしたら、素直に受け入れてくれました」と動作のコンパクト化をアドバイス。薮田自身は「体が突っ込んでいたんで、右足でしっかりと体重を乗せて打つことを意識しました」と意識を改め、3本塁打を放った。

 また投手陣も意識が高く、新2年左腕・若杉 晟汰は中学時代から研究してきたリリース時の手首を立てる意識を硬式用にアジャストさせて、昨秋は先発として活躍。144キロ右腕・寺迫 涼生は昨秋、ケガをしたことをきっかけに、左足を挙げた時に反り気味のフォームを修正し、ケガをしにくいフォームに改良させた。

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