第609回  意識と思いを実現させ続けた先に待つ甲子園!海津明誠(岐阜県)【後編】2019年03月29日

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【目次】
【海津明誠の練習の様子をギャラリーでチェック!】
[1]意識を具体的に形として表す
[2]強豪校から学ぶ強さの秘訣を吸収して

 前編では昨秋の県大会ベスト8の海津明誠の練習環境や注目されるまでの軌跡について迫ってきた。後編では現在のチーム状況などを中心に話を進めていく。

 名門校にコールド勝利!1つの勝利がチームを飛躍させた 海津明誠(岐阜県)【前編】

意識を具体的に形として表す



丸刈りにして試合に挑む海津明誠の選手たち

 「人数もそれほどいないし、選手の能力としてもやれることは限られています」と岩橋浩二監督は言うが、選手たちには複数のポジションを守れるように指導している。
 「チームで核になっていかれる選手が何人かはいますから、そこが引っ張っていってくれる形になれば、面白いかなとは思っています」
 と、選手たちのモチベーションをあげていくことも大切にしている。

 意識を具体的に形として表すということで言えば、いつしか海津明誠野球部の伝統として定着しているのが、「毎週金曜日には、頭を丸刈りにする」ということだ。
 「特別に私が強制しているというわけではないんです。むしろ、選手たちが自主的にやっていることなんですよ。ただ、そんなに持続力や継続力があるという子たちではないんですけれども、これだけは不思議と続いているんですね」
 岩橋監督は、そんな生徒たちの様子を苦笑しながら伝えてくれた。

 いつも自分で頭を刈るようにしているという青木秀斗君は、「これで、『よし、やるぞ』という気持ちになれるような気がします」と言う。基本的には週末が試合となることが多いので、そこへ向けての意識を高めていく要素としても意味があるようだ。

 もちろん、丸刈りにするということで、自然とクラスの中や学校生活では目立つ存在となっていくことも確かである。

 青木君は、「周囲の人に見られているなという意識はあります」と正直な感想だ。だから、河口君も「学校でも、日常生活でも、責任を持った行動をしなくてはいけないと思います」という自覚は芽生えている。

 1番打者としてもチームを引っ張る存在の森郁人君は、「周囲の人への挨拶や感謝しなくてはいけないという気持ちは、強く持っています」という意識だ。森君は現在は主に二塁手と三塁手をやっているが、「自分としては守備練習が好きなので、二塁手としてランニングスローやカッコいいプレーもしてみたい」という意識も持っている。こうして、自分を目立たせていきながら、チームにも貢献していきたいという姿勢である。

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プロフィール

手束仁
手束 仁
  • 生年月日:1956年
  • 出身地:愛知県
  • ■ 経歴
     愛知県知多市出身。半田高→國學院大81年卒。大映映像事業部など映像会社で、映画・ビデオなどの販売促進、営業等を経て、編集プロダクションに10年勤務後独立。
     99年に『熱中!甲子園』(双葉社)を仕掛け、を刊行。同年に『都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社・刊)で本格的にスポーツ作家としてデビュー。99年12月に、『アンチ巨人!快楽読本』(双葉社)を企画編集・執筆。その後、『ふたりの勇気~東京六大学野球女子投手誕生物語』、『高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)などを相次いで刊行。さらに話題作となった『甲子園出場を目指すならコノ高校)』(駿台曜曜社)、『野球県民性』(祥伝社新書)、『プロ野球にとって正義とは何か』、『プロ野球「黄金世代」読本』、『プロ野球「悪党」読本』(いずれもイースト・プレス)などを刊行。
     さらには『高校野球のマネー事情』、『スポーツ(芸能文化)名言』シリーズ(日刊スポーツ出版社)、『球国愛知のプライド~高校野球ストーリー』などがある。
     2015年には高校野球史を追いかけながら、大会歌の誕生の背景を負った『ああ栄冠は君に輝く~大会歌誕生秘話・加賀大介物語』(双葉社)を刊行し18年には映画化された。

     スポーツをフィルターとして、指導者の思いや学校のあり方など奥底にあるものを追求するという姿勢を原点としている。そんな思いに基づいて、「高校生スポーツ新聞」特派記者としても契約。講演なども國學院大學で「現代スポーツ論」、立正大で「スポーツ法」、専修大学で「スポーツジャーナリズム論」などの特別講師。モノカキとしてのスポーツ論などを展開。
     その他には、社会現象にも敏感に、『人生の達人になる!徒然草』(メディア・ポート)、『かつて、日本に旧制高等学校があった』(蜜書房)なども刊行。文学と社会風俗、学校と教育現場などへの問題提起や、時代と文化現象などを独自の視点で見つめていく。 そうした中で、2012年に電子メディア展開も含めた、メディアミックスの会社として株式会社ジャスト・プランニングを設立。新たなメディアコンテンツを生み出していくものとして新たな境地を目指している。
  • ■ 著書
    都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社) 
    甲子園への助走~少年野球の世界は、今』(オーシャンライフ社)
    高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)

    話題作となった
    甲子園出場を目指すならコノ高校(増補改訂)』(駿台曜曜社)
    スポーツ進学するならコノ高校
    東京六大学野球女子投手誕生物語~ふたりの勇気』(三修社)
    三度のメシより高校野球』(駿台曜曜社)
    スポーツライターを目指す人たちへ~江夏の21球の盲点』(メディア・ポート)
    高校野球に学ぶ「流れ力」』(サンマーク出版)
    野球県民性』(祥伝社新書)
    野球スコアつけ方と分析』(西東社)
    流れの正体~もっと野球が好きになる』(日刊スポーツ出版社)NEW!
  • ■ 野球に限らずスポーツのあり方に対する思いは熱い。年間の野球試合観戦数は300試合に及ぶ。高校ラグビーやバレーボール、サッカーなども試合会場には積極的に顔を出すなど、スポーツに関しては、徹底した現場主義をモットーとしている。
  • ■ 手束仁 Official HP:熱中!甲子園
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