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第590回 長所を伸ばして成長させる!夢と充実感を持った選手たちとともに甲子園へ!石岡一(茨城)【後編】2019年03月15日

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【目次】
【石岡一の練習の様子をギャラリーでチェック!】
[1]パワーアップと堅守、そしてメンタルの強化で全国へ
[2]責任と感謝をもってまずは1勝を掴み取る!

 学校創立は1910(明治43)年、創部1914(大正3)年という歴史を誇る石岡一野球部。今春の第91回選抜高校野球大会に、21世紀枠代表校として選出されて、春夏通じて初めての甲子園出場を果たすこととなった。後編では守備力強化に取り組む理由や秋季大会の振り返り、そして選抜への意気込みを伺った

 創部105年目に「春が来た」! 新たな一歩に地元の期待も高まる 石岡一(茨城)【前編】

パワーアップと堅守、そしてメンタルの強化で全国へ



ウエイトトレーニングで身体を鍛える選手たち

 チームとしては、目標体重を掲げており、それをベンチにも掲示してある。飯岡 大政君自身は秋季大会後から5.8kg増えている。4番打者としてはパワーアップも目指すところだ。

 目標体重に届かない選手は、卵かけご飯をメインとした補食で増やしていく。新3年生となる金子さくらさんをはじめとして下級生の阿部千夏さんと鈴木咲依さんの3人の女子マネージャーたちは、夕方になるとすぐに補食の準備に取り掛かり、毎日4升分のご飯を用意するのも大事な仕事となっている。

 チームとしては秋季公式戦で、5試合16犠打を記録しているように、手堅く走者を進めていきながら、少ないチャンスを生かしていくというスタイルだ。そのためには、バントの精度を上げていくなど、確実に走者を進めていかれる攻撃をしていくこともテーマとしている。

 当然ながら、少ない得点をしっかりと守っていくことが勝利への近道でもある。ことに、守りのミスから崩れていくということだけは避けたいところである。それだけに、守備力強化は最も重要な強化ポイントである。華麗で派手なプレーである必要はないが、確実にアウトを取っていかれる守りを求めている。

 塚本圭一郎君と滑川孝之介君の二遊間の守りは公式戦5試合では無失策だったと言うように、堅実ではある。しかし、甲子園ではより強い打球、より難しい打球が来ることは当然であろう。それだけに、そんな打球の強さに負けない守りの強化はさらに進めていくところである。



捕食の卵かけごはんを準備するマネージャーたち

 一塁手の干場聖斗君と4番を任せられるであろう三塁手の飯岡君も含めて、内野陣は全員新2年生で組まれそうだ。他にも、レギュラーのうち6人が下級生となりそうなだけに、精神面の強化もより大切になってくる。

 川井政平監督は、「今年のメンバーは、たまたま下級生が多くなった」と言うが、秋季大会にでの県ベスト4という結果については、「攻守ともに最大限の力が出せた大会だった。長所を伸ばしていこうという指導が少しは生きたかな」と感じている。

 ただ一方では、「心配していた守りでミスが出て、結果としてはそれで負けてしまったことが課題となった」と反省している。

【次のページ】 責任と感謝をもってまずは1勝を掴み取る!

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プロフィール

手束仁
手束 仁
  • 生年月日:1956年
  • 出身地:愛知県
  • ■ 経歴
     愛知県知多市出身。半田高→國學院大81年卒。大映映像事業部など映像会社で、映画・ビデオなどの販売促進、営業等を経て、編集プロダクションに10年勤務後独立。
     99年に『熱中!甲子園』(双葉社)を仕掛け、を刊行。同年に『都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社・刊)で本格的にスポーツ作家としてデビュー。99年12月に、『アンチ巨人!快楽読本』(双葉社)を企画編集・執筆。その後、『ふたりの勇気~東京六大学野球女子投手誕生物語』、『高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)などを相次いで刊行。さらに話題作となった『甲子園出場を目指すならコノ高校)』(駿台曜曜社)、『野球県民性』(祥伝社新書)、『プロ野球にとって正義とは何か』、『プロ野球「黄金世代」読本』、『プロ野球「悪党」読本』(いずれもイースト・プレス)などを刊行。
     さらには『高校野球のマネー事情』、『スポーツ(芸能文化)名言』シリーズ(日刊スポーツ出版社)、『球国愛知のプライド~高校野球ストーリー』などがある。
     2015年には高校野球史を追いかけながら、大会歌の誕生の背景を負った『ああ栄冠は君に輝く~大会歌誕生秘話・加賀大介物語』(双葉社)を刊行し18年には映画化された。

     スポーツをフィルターとして、指導者の思いや学校のあり方など奥底にあるものを追求するという姿勢を原点としている。そんな思いに基づいて、「高校生スポーツ新聞」特派記者としても契約。講演なども國學院大學で「現代スポーツ論」、立正大で「スポーツ法」、専修大学で「スポーツジャーナリズム論」などの特別講師。モノカキとしてのスポーツ論などを展開。
     その他には、社会現象にも敏感に、『人生の達人になる!徒然草』(メディア・ポート)、『かつて、日本に旧制高等学校があった』(蜜書房)なども刊行。文学と社会風俗、学校と教育現場などへの問題提起や、時代と文化現象などを独自の視点で見つめていく。 そうした中で、2012年に電子メディア展開も含めた、メディアミックスの会社として株式会社ジャスト・プランニングを設立。新たなメディアコンテンツを生み出していくものとして新たな境地を目指している。
  • ■ 著書
    都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社) 
    甲子園への助走~少年野球の世界は、今』(オーシャンライフ社)
    高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)

    話題作となった
    甲子園出場を目指すならコノ高校(増補改訂)』(駿台曜曜社)
    スポーツ進学するならコノ高校
    東京六大学野球女子投手誕生物語~ふたりの勇気』(三修社)
    三度のメシより高校野球』(駿台曜曜社)
    スポーツライターを目指す人たちへ~江夏の21球の盲点』(メディア・ポート)
    高校野球に学ぶ「流れ力」』(サンマーク出版)
    野球県民性』(祥伝社新書)
    野球スコアつけ方と分析』(西東社)
    流れの正体~もっと野球が好きになる』(日刊スポーツ出版社)NEW!
  • ■ 野球に限らずスポーツのあり方に対する思いは熱い。年間の野球試合観戦数は300試合に及ぶ。高校ラグビーやバレーボール、サッカーなども試合会場には積極的に顔を出すなど、スポーツに関しては、徹底した現場主義をモットーとしている。
  • ■ 手束仁 Official HP:熱中!甲子園
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