第590回 創部105年目に「春が来た」! 新たな一歩に地元の期待も高まる 石岡一(茨城)【前編】2019年03月13日

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【目次】
【石岡一の練習の様子をギャラリーでチェック!】
[1]地域に根差したチームが聖地へ向かう
[2]現在取り組む課題

 学校創立は1910(明治43)年、創部1914(大正3)年という歴史を誇る石岡一野球部。今春の第91回選抜高校野球大会に、21世紀枠代表校として選出されて、春夏通じて初めての甲子園出場を果たすこととなった。石岡市など街を上げて盛り上がる石岡一野球部を訪ねた。

地域に根差したチームが聖地へ向かう



バッティング練習の様子

 JR上野駅から常磐線の特急で1時間弱。土浦を過ぎると次の停車駅の石岡駅に到着する。駅を出ると、すぐに見えるところの小高い丘の上に茨城県立石岡一高校がある。

 全日制普通科6クラス特進科2クラスとともに、園芸科と造園科も1クラスずつ併設している。前身が農学校だったという背景もあって、学校は広大な敷地を有しており、野球部も校舎に隣接して専用球場を確保している。さらには、そのグラウンド横にはトレーニングルームなどもある。

 昨秋の県大会は県大会初戦で水戸工に完封勝ちすると、明秀学園日立土浦日大など甲子園出場実績のある強豪を下してベスト4に進出。準決勝では藤代に延長13回タイブレークの末に4対5で敗退。惜しくも関東大会進出を逃した。

 しかし、その戦いぶりや過去の実績なども評価されて、同校としては2度目の21世紀枠代表候補として県の推薦校となった。
 さらに、話題性のあった佐倉(千葉)や横浜商(神奈川)などを抑えて関東地区の推薦校にもなった。そうして9校が残った全国でも評価されて、晴れて21世紀枠代表を勝ち取ることが出来たのだ。

 茨城県勢としても、初の21世紀枠としての代表校となった。
 「私立校が優勢と言われている今日の高校野球にあって、普通の公立校に集まった生徒たちだけで戦って甲子園へ出場することに価値がある」

  常々、そういう信念で指導を続けてきた川井政平監督にとっても、指揮官として初めての甲子園出場となった。選手たちも、ほとんどが県南の地元の中学の出身者である。
 江戸崎ボーイズやつくば中央シニアなど、中学時代に硬式野球クラブを経験してきている選手もいることはいるが、大半は中学の部活としての野球部に所属していた。まさに、地場に根差した高校野球部なのである。

【次のページ】 現在取り組む課題

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プロフィール

手束仁
手束 仁
  • 生年月日:1956年
  • 出身地:愛知県
  • ■ 経歴
     愛知県知多市出身。半田高→國學院大81年卒。大映映像事業部など映像会社で、映画・ビデオなどの販売促進、営業等を経て、編集プロダクションに10年勤務後独立。
     99年に『熱中!甲子園』(双葉社)を仕掛け、を刊行。同年に『都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社・刊)で本格的にスポーツ作家としてデビュー。99年12月に、『アンチ巨人!快楽読本』(双葉社)を企画編集・執筆。その後、『ふたりの勇気~東京六大学野球女子投手誕生物語』、『高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)などを相次いで刊行。さらに話題作となった『甲子園出場を目指すならコノ高校)』(駿台曜曜社)、『野球県民性』(祥伝社新書)、『プロ野球にとって正義とは何か』、『プロ野球「黄金世代」読本』、『プロ野球「悪党」読本』(いずれもイースト・プレス)などを刊行。
     さらには『高校野球のマネー事情』、『スポーツ(芸能文化)名言』シリーズ(日刊スポーツ出版社)、『球国愛知のプライド~高校野球ストーリー』などがある。
     2015年には高校野球史を追いかけながら、大会歌の誕生の背景を負った『ああ栄冠は君に輝く~大会歌誕生秘話・加賀大介物語』(双葉社)を刊行し18年には映画化された。

     スポーツをフィルターとして、指導者の思いや学校のあり方など奥底にあるものを追求するという姿勢を原点としている。そんな思いに基づいて、「高校生スポーツ新聞」特派記者としても契約。講演なども國學院大學で「現代スポーツ論」、立正大で「スポーツ法」、専修大学で「スポーツジャーナリズム論」などの特別講師。モノカキとしてのスポーツ論などを展開。
     その他には、社会現象にも敏感に、『人生の達人になる!徒然草』(メディア・ポート)、『かつて、日本に旧制高等学校があった』(蜜書房)なども刊行。文学と社会風俗、学校と教育現場などへの問題提起や、時代と文化現象などを独自の視点で見つめていく。 そうした中で、2012年に電子メディア展開も含めた、メディアミックスの会社として株式会社ジャスト・プランニングを設立。新たなメディアコンテンツを生み出していくものとして新たな境地を目指している。
  • ■ 著書
    都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社) 
    甲子園への助走~少年野球の世界は、今』(オーシャンライフ社)
    高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)

    話題作となった
    甲子園出場を目指すならコノ高校(増補改訂)』(駿台曜曜社)
    スポーツ進学するならコノ高校
    東京六大学野球女子投手誕生物語~ふたりの勇気』(三修社)
    三度のメシより高校野球』(駿台曜曜社)
    スポーツライターを目指す人たちへ~江夏の21球の盲点』(メディア・ポート)
    高校野球に学ぶ「流れ力」』(サンマーク出版)
    野球県民性』(祥伝社新書)
    野球スコアつけ方と分析』(西東社)
    流れの正体~もっと野球が好きになる』(日刊スポーツ出版社)NEW!
  • ■ 野球に限らずスポーツのあり方に対する思いは熱い。年間の野球試合観戦数は300試合に及ぶ。高校ラグビーやバレーボール、サッカーなども試合会場には積極的に顔を出すなど、スポーツに関しては、徹底した現場主義をモットーとしている。
  • ■ 手束仁 Official HP:熱中!甲子園
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